元テレ朝・大木優紀さん、アナ時代に悩んだ体の不調 現在は旅行会社に勤めながら子育て
昨年末にテレビ朝日を退社した元アナウンサーの大木優紀さん(41)が24日、東京・渋谷区を拠点とする企業や働く女性を対象とした『#私を知ろうプロジェクト渋谷』ライフデザインオンラインセミナーに参加した。 W society実行委員会が、渋谷区と一般財団法人渋谷観光協会の後援のもと実施した今回のセミナー。「『カラダを知る』から始めるキャリアデザイン」をテーマに、現在は旅行会社「株式会社令和トラベル」(東京・渋谷区)の広報を務める大木さんをゲストに迎え、渋谷区に拠点を置く複数の企業が参加した。 はじめにW society実行委員会の事務局長・谷村江美氏が登壇し、『#私を知ろうプロジェクト渋谷』について、「今回は渋谷区と一般財団法人渋谷区観光協会の後援のもと、渋谷区に拠点をお持ちの企業様や働く女性に向けて、ライフステージに伴い、身体に起こり得る変化とキャリアとの両立について考えるセミナーをさせていただくことになりました。今回のセミナーが、皆さまにとって、ご自身を“知る機会”、そのうえでキャリアとライフイベントの両立などについて考えるきっかけになれば幸いです」と、今回の企画の概要とセミナーに込める想いを語った。 続いて、大木さんと、渋谷区に拠点を置くフェニックス メディカル クリニックの産婦人科医長である賀来哲明氏を交えトークセッション。大木さんは、転職や2人のお子さんの子育てなどを経験されてきたことについて、「キャリアとライフのどちらかを諦めるのではなく、どちらも上手に進めようと心がけてきました」と、これまでのキャリアとライフへの向き合い方を話した。また、自身の経験を振り返りながら、特にアナウンサー時代は、不規則な生活もあり生理不順や不調を抱えながら生活をしていたこと、いざ“子どもが欲しい“と思った際には自分の計画通りにいかなかったことを明かした。 その後、婦人科に通うようになり、AMH検査(※抗ミュラー管ホルモン検査:卵巣の予備能(卵巣の中に残っている卵胞の数の目安)を反映する血液検査)を含めた様々な検査を受けたという大木さんは、「それぞれの身体には個人差があり、一般的に世間に出ているデータの全てが自分に当てはまるわけではないことを実感しました。まずは、早くから自分の身体を知ることが大切だと思います」と、不調をそのままにせず、自分の身体と向き合うことが大切であることを呼びかけた。 賀来氏は、産婦人科医の視点から、実際に思春期や更年期、ライフステージや生活環境の変化を受けて、多くの女性が生理不順といった不調が起きることを説明したうえで、「女性のライフステージにおいて心身ともにさまざまな問題が発生するからこそ、まずは“向き合う”ことが必要です」とコメント。また、「全員に対して万能な検査や治療はあり得ません。全員が同じ身体ではなく、症状や身体の状況は人それぞれだからこそ、積極的なクリニックでの受診等、自分を知ることが大切です」と呼びかけていた。 さらに、近年は新型コロナウイルスの影響もあり、ますます妊娠・出産・子育てを安心して行うことが難しくなっているという現状を踏まえ、不安が常につきまとうからこそ、行動の選択肢を増やすために「知識を増やすこと」も大切であると説いた。 セミナー終盤では、視聴者からの質問にも回答。企業の管理職務めているう視聴者からは、「職場での不妊治療を受けている後輩とはどう向き合うべきでしょうか」という質問が。賀来氏は「不妊治療はなかなか周りに相談しにくい話題だからこそ、“どうしたい”ではなく“どうしてほしいか”と聞くことが大切だと思います」と回答。さらに大木さんも、なかなか不調を周りに伝えることができなかった実体験から、「今、私に部下はいないのですが、これまでの全ての経験は無駄ではなかったと思っています。 (転職や子育てを経験した)今では様々な立場に立って考えることができるようになりました」とそれぞれ立場からコメントした。