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コロナで患者43人死亡 永寿総合病院長が謝罪 感染疑わず検査に遅れ

配信

毎日新聞

 新型コロナウイルスによる感染症で国内最大のクラスター(感染者集団)が発生し、入院患者43人が亡くなった永寿総合病院(東京都台東区)の湯浅祐二院長(68)が1日、都内の日本記者クラブで記者会見し、これまでの対応について謝罪した。また、集団感染の起点となった可能性のある患者を当初、誤嚥(ごえん)による肺炎と診断し、対応が遅れたと説明した。感染判明後、湯浅院長による会見は初めて。  湯浅院長は会見で、新型コロナを疑うタイミングが遅れたことが感染拡大の一因とした。この患者は3月5日から発熱の症状が出ていたが、唾液などが気管に入る誤嚥性肺炎によるものと判断されたためPCR検査が実施されたのは、発熱から2週間以上経過した後だったという。湯浅院長は「発熱や肺炎を起こす患者は珍しくないが、新型コロナの患者を常に想定しなければならない。当時こうした認識が十分浸透していなかった」と述べた。  また、病棟間を移動する医療従事者を通じて感染が広がった可能性もあるとして、手指消毒やマスク着用など基本的な予防策の徹底が重要と訴えた。  会見では、新型コロナに感染して死を覚悟し「子どもたちをよろしく頼む」と妻に携帯電話で伝えた医師の話など職員の手記も公開された。  湯浅院長は「多大なストレスを伴ったと思う。元気に病棟に向かう姿にかける言葉が見つからず、このような任務を背負わせたことに申し訳なく思った」と涙ぐんだ。【林田奈々】

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