金山産落花生の消費拡大へジェラート開発 アールイープランニング(山形)・栽培も挑戦、濃厚な味わい
ペレットストーブ販売やフード事業を展開するアールイープランニング(山形市、竹田亮介社長)は、金山町産の落花生の消費拡大を図ろうと、「山形県産落花生ジェラート」を開発した。フード事業部の竹田秋平部長(26)が生産者グループ「金山町新産地開発協議会」に所属し、自ら育てた落花生を使用。素材本来の風味を残しつつ、濃厚な味わいに仕上げた。来年3月ごろの発売を目指す。 ◇ 同町では2018年度から落花生の産地化が進められている。竹田部長は同町へ足を運ぶ中で意欲的な生産者たちと出会い、「新しいモノを作り出そうとする動きに感銘を受けた」という。メンバーの誘いもあり、今春から10アールの畑で栽培に挑戦した。約250キロを収穫し、乳製品との相性の良さを生かしたジェラート開発に乗り出した。 新商品は、はまだ牧場(米沢市)の生乳ジェラートをベースに、ペースト加工した落花生を23%の比率で配合した。素材のうまみが口の中で広がり、食べ応えは十分だ。水はけのいい同町の土壌で育った落花生は甘みが際立つという。
同協議会は商品加工用の機械を導入するなど、高付加価値化にも取り組む。竹田部長は自ら農作業に汗を流す中で、農家に還元する取り組みの必要性を痛感した。ジェラートには形や大きさが出荷基準に満たない規格外品を使用することもでき、製造を通じて「金山の落花生の知名度アップや落花生農家の収入の安定につなげ、少しでも就農者が増えてくれたらうれしい」と話している。 ジェラートは120ミリリットル入り580円。クラウドファンディング(CF)サイト「マクアケ」で先行販売している。商品発送は来年2月以降。問い合わせは同社023(674)0659。