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「我慢の限界だった」……足立区・巣ごもり殺人「子どもがうるさい」と隣人は父を刺した

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文春オンライン

「誰か! 早く!」  下町の住宅街に女性の悲鳴が響き渡ったのは、“ステイホーム週間”真っ只中の5月4日20時頃。築35年の古びたアパートの玄関先には、血まみれになった男性の姿があった――。 【画像】親子を殺傷した蛭田容疑者 ◆◆◆  東京・足立区のアパートで、隣人を殺害した疑いで逮捕されたのは、無職の蛭田(ひるた)静治容疑者(60)。  この日、蛭田の隣に住む60代男性夫婦の部屋には、息子で建築業の小林勝之さん(38)とその妻、幼い孫娘が遊びにきていたという。 「小林さん一家の騒音に腹をたてた蛭田は、『出てこい!』『ぶっ殺すぞ』などと叫んで隣の部屋に押し掛けた。玄関前で対応した勝之さんの腹を包丁で刺した後、続いて出てきた父親の頭をプラスチック製のハンマーで殴りました。勝之さんは搬送先の病院で死亡。父親は命に別条はなかった。蛭田は取り調べに『子供の声がうるさかった』『我慢の限界だった』などと供述しています」(社会部記者)  近隣住民の話によると、蛭田がこのアパートの2Kの部屋で独り暮らしを始めたのは6、7年前のこと。 「あのアパートは家賃が6万円で、生活保護を受けている方も多く住んでいます。蛭田さんは近所付き合いが全くなく、最近は姿もみていません」(近隣住民)  だが、別の住民はこんな一面もあったと証言する。

黒猫に水をあげる姿も……

「朝、私服を着て自転車で出かけていくこともあり、こちらから挨拶をすれば、『おはようございます』と、きちんと返事をしてくれました。以前はアパートの前で、昔の住人が捨てていった黒猫にペットボトルに汲んだ水をあげていたこともあり、人を殺すような性格には見えませんでした。無職のため、家に籠っていることが多かったようで、ゴミの日にビールの空き缶などを捨てている姿を見たことも。ただ、足の不自由な住人が音を立てて階段を上ることに怒り、『うるさい』と注意したこともあった」  一方、亡くなった勝之さんの両親が蛭田の隣室に引っ越してきたのは、今から約1年前のこと。 「旦那さんは『肺を悪くしたんだ』と話していましたが、奥さんに内緒で外でタバコを吸っていたこともあった。黒い猫を飼っていて、玄関前には水槽を置いて金魚も育てていた。そんな父親のもとに、近くに住む勝之さんや、他の兄弟が、多い時には月の半分くらい、奥さんとお孫さんを連れて遊びにきていました。3、4歳の小さな子供ですので、騒ぐ声はよく響いていましたよ」(アパート住民)  勝之さん一家は娘を連れて、蛭田の隣室に事件前夜から滞在していたという。 「外出のままならない蛭田は、事件の日も自宅に籠って酒を飲んでいました。晩酌がストレス解消になっていただろう蛭田にとって、たび重なる子供の声が、怒りに火をつけたのかもしれません」(別の社会部記者)  隣人との騒音トラブルによる事件は、翌5日にも発生している。

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