総選挙で国民は何を選べばよいのか? 暮らしの実感を政治に伝える手段が選挙 ジャーナリスト・田中良紹
現状を維持するか、現状を変えるか
選挙は、現状を維持するか、現状を変えるかの選択だと考えれば良い。「自分の暮らしが良くなっている」と思う人は現政権を支持する。「良くなっていない」と思う人は野党に投票する。野党であれば投票先はどの政党でもよい。これが民主主義を機能させる。なぜなら高い投票率は、政権交代が起きなくとも政権にプレッシャーを与え、批判票次第では政権が政策の見直し考えるようになる。 政権交代だけが民主主義ではない。国民の暮らしの実感を政治に伝える手段が選挙である。低投票率は政権側に国民の声を軽視させ、国民の実感を誤って判断させるが、高い投票率には国民の声を政治に反映させる可能性がある。選挙を難しく考えないで投票する事、それが民主主義の基本ではないか。 (ジャーナリスト・田中良紹)