巨人・浅野翔吾 さらなるレベルアップへ自覚十分/秋の収穫
経験を積んだだけでは満足していない。浅野翔吾は今オフ、誰よりも鍛錬に暮れる覚悟でいる。 【選手データ】浅野翔吾 プロフィール・通算成績 「やらなかったら、やらなかった結果が出る。悔いが残らないようにやっていきたい」 ドラフト1位で入団した昨年にプロ初本塁打をマーク。今季は初めて開幕一軍入りを果たしたが、結果を残すことができず、前半戦はほとんどを二軍で過ごした。 チャンスが巡ってきたのは8月。途中加入で中軸を担っていたエリエ・ヘルナンデスが左手首を骨折した際の代役として一軍に呼ばれた。8月14日の阪神戦(東京ドーム)で今季1号を満塁弾で飾ると、1994年の松井秀喜以来となる10代での月間3度の殊勲弾を記録。チームが4年ぶりのリーグ優勝を勝ち取ったシーズン終盤は右翼手としてスタメンに固定され、出場40試合で打率.240、3本塁打と飛躍を遂げた。 ただ、ポストシーズンでは出番を減らし、「すべてレベルアップしないと来年は使ってもらえない」と、さらなる成長に燃えている。優勝争いの時期にはゴロの後逸やフライの落球など守備のミスが目立ち、「バッティング以外であまり悩みたくない。守備と走塁はしっかりやりたい」と課題としている。 ジャイアンツ球場で行われた秋季練習では阿部慎之助監督の送球特訓も受けながら腕を磨いた。1月の自主トレは単身で行う予定。「サボれる状況でどれだけできるか、精神的にも鍛えたい」と浅野。若くして自覚十分の背番号51に心配は無用だ。 写真=BBM
週刊ベースボール