暗号資産取引所XT[.]COM、自社資産から約100万USDTの異常資金転送を報告
自社資産であり、ユーザーに影響はなし
出金サービスを停止していた暗号資産(仮想通貨)取引所XT.COMが、取引所のウォレットから異常な資金転送を確認したと11月28日に発表した。 異常を確認したウォレットは「0xdb3ded7731c781224ec292e2163d9554c094fd7c」で、今回のインシデントに関わる金額は合計約100万USDTとのこと。転送されたのは12種類の暗号資産で、これらを合わせた金額だ。 なおこれら資産は取引所が所有するものであり、顧客資産に影響を及ぼすものではないと説明されている。 XT.COMはユーザーの1.5倍の資産準備金を設定しており、最大限のセキュリティを確保しているとのこと。 また透明性と安全性の強化および今回の対抗策として、XT.COMでは12月中旬に「メルケル・ツリー資産証明システム」の導入を予定しているという。 XT.COMは、約170万ドル(約2.6億円)のハッキング被害を受けたとの報告を受け、11月28日に、暗号資産の出金サービスを停止。その理由をウォレットのアップグレードとメンテナンスと説明していた。 しかし、ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShield(ペックシールド)は、XT.COMが17億ドル相当の暗号資産を失ったと報告した。 PeckShieldによると、ハッカーのイーサリアムウォレットには461.58ETHに換金された資金が確認されたという。 XT.COMは11月29日、ウォレットのアップグレードとメンテナンスが暫定的に完了し、トークンの引き出しを順次再開したことを報告している。
あたらしい経済編集部