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7月台風、初のゼロ? 8月から続発の恐れ、鹿児島県内警戒を

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南日本新聞

 台風の発生が今年は29日現在、2個にとどまり、記録を取り始めた1951年以来、2番目に少ない。今月に入ってからはゼロで、7月に発生しなければ、観測史上初となる。専門家は8月以降は続発する恐れがあるとみており、鹿児島県内など大雨被害からの復旧を急ぎ、襲来へ備えるよう警戒を呼び掛けている。  気象庁は熱帯低気圧のうち北西太平洋や南シナ海にあり、最大風速(10分間の風速の平均)が秒速約17メートル以上のものを台風と呼んでいる。  同庁の統計によると、台風の年間発生は平均26.2個で、近年は増加傾向にある。1~7月は平均8.4個発生しているが、今年は5月12日の1号、6月12日の2号のみ。7月の発生は平均3.8個で、51年以降でゼロだった年はない。  名古屋大学の坪木和久教授(気象学)によると、台風が少ないのは、発生場所の西太平洋熱帯域(フィリピン東沖)で、大気の対流活動が抑えられ、台風の“種”となる積乱雲の群れを形成する上昇気流が発生しにくくなっているから。

 このため、例年なら上昇気流が小笠原諸島付近で下降し、太平洋高気圧が発達するが、今年は活動が弱まった。梅雨前線を太平洋高気圧が押し上げることができず、台風が発生しない代わりに、梅雨の長期化を招いた。  坪木教授は8月に入ると台風が続発する恐れがあるとみる。フィリピン東沖は強い日差しの影響で、海水温が上昇。台風のエネルギーとなる海の熱が大量に存在しているからだ。  海面から立ち上がる水蒸気で積乱雲群ができれば、台風が急激に発達する恐れがあり、「台風シーズンの8月から10月にかけ、少なくとも20個は発生してもおかしくない危険な状況」と指摘。「九州はこれまでの雨で大きな被害が出ている。復旧を急ぎ、台風襲来に厳重な警戒が必要」と話している。

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