プロ野球「熱盛グランプリ」パ・リーグ編 ファンが選んだ2024ベストシーンは?
■毎日のバント練習の成果が…
続いてはロッテ。しびれる場面を抑えた鈴木昭汰投手(26)を上回ったのは、ファンも予期せぬプレーです。 7月30日(西武戦)同点の9回。ツーアウト満塁の場面で小川龍成選手(26)が見せた、ツーアウトからサヨナラセーフティーバント! 毎日バント練習を欠かさない小川選手ならではの技でした。 ロッテファン 「小川龍成らしさが出ていた。なんとか1点につなげる気持ちを常に持っている選手」
■引退試合でも帽子を飛ばして…
西武からは新人王の武内夏暉投手(23)とベテラン、栗山巧選手(41)の活躍がランクインする中、選ばれたのは…。 西武一筋12年、金子侑司選手(34)の引退試合。金子選手といえば、盗塁王2回の俊足に、広い守備範囲が持ち味。また、帽子を飛ばしながらのファインプレーは代名詞ですよね。 迎えた現役最後の試合でも、帽子を飛ばしながらのキャッチ。 西武ファン 「(帽子を落とすのが)絶対的に金子」 「今までの守備を思い出して泣いちゃいました」 金子選手 「12年間、本当に夢のようで幸せな時間でした。本当に皆さん、ありがとうございました」
■仲間を救う、プロ初サヨナラ打
楽天は交流戦初優勝に輝きましたが、ファンの胸に刺さったのはシーズン終盤の出来事。 9月17日、クライマックスシリーズ進出を争う3位・ロッテとの負けられない一戦。延長でマウンドを託された2年目渡辺翔太投手(24)、勝ち越しを許してしまいます。その裏、ベンチから声援を送る渡辺投手。チームは同点に追いつき、なおもサヨナラのチャンス。 代打の伊藤裕季也選手(28)のプロ初サヨナラ打で見事勝利!喜びを爆発させる選手たち。その中で、涙を流す渡辺投手の姿がありました。 楽天ファン 「支え合って、強くなっている。楽天ってすごく良いチーム」
■「ラオウ」から先輩に捧ぐホームラン
最後はオリックス。T-岡田選手(36)が現役最後の打席で見せた特大ファウルを抑えて1位に輝いたのは…。 「ラオウ」こと、杉本裕太郎選手(33)の一発!それは、T-岡田選手の引退試合で生まれました。 今世紀のオリックスでホームラン王を獲得したのは、2010年に33本を放ったT-岡田選手と、2021年の杉本選手の2人のみ。ともにチームの主軸を担い、誰よりT-岡田選手を慕っていたのが杉本選手でした。 杉本選手 「入団した時は怖い人なのかと思ったけど、しゃべってみると、一番優しい先輩。うまくいかなかった時に励ましてもらったり、僕が4番でT-岡田さんが5番の試合が多くて、後ろでT-岡田さんがどっしり構えてくれているから、思い切っていけた。僕の精神的支柱」 大好きな先輩と戦う最後の試合。 7回、T-岡田選手の前で打席に入ったのは杉本選手。その初球は先輩に捧ぐホームラン。 ヒロドキャスター 「はなむけの一発を放った後輩へ、先輩から…」 T-岡田選手 「熱盛!」