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小6男子生徒と性的関係、服役、結婚、離婚、癌・・・愛を貫き逝った元小学校教師

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ニューズウィーク日本版

──メディアを騒がせたメアリー・ケイ・ルトーノーさんが7月6日、癌により息を引き取った...

1990年代にスキャンダルでタブロイド紙を騒がせた時の人、メアリー・ケイ・ルトーノーさんが7月6日、癌により自宅で家族に見守られながら息を引き取った。享年58歳。 ● 動画:メアリー・ケイ・ルトーノーさんの生涯 1996年、夫と4人の子がいた当時34歳のメアリーさんは小学校の2年生と6年生の教諭をしていたが、6年生のヴィリ・ファラウさん(当時13歳)と性的関係を持ち児童レイプ罪で逮捕。出所後に2人は結婚した。このセンセーショナルなニュースが当時アメリカのメディアを騒がせ、2人の一挙手一投足が報じられてきた。 ■ 13歳の生徒と性的関係を持ち、服役、結婚、そして... ヴィリさんに好意を寄せられ、初めは驚いたメアリーさんだったがいつしか2人は男女関係に。メアリーさんが運転する車の後部座席で眠っていたヴィリさんを警官が不審に思ったことから関係が明るみに出た。メアリーさんが第2級児童レイプ罪で逮捕された時、お腹の中にはヴィリさんの子がいた。 裁判所がメアリーさんに対して、刑期を短縮する代わりにヴィリさんへ近づかないよう命じたが、彼女が異議を唱えたため7年間の懲役刑となった。98年仮出所の際に、2人は密会し、再び子どもを妊娠した。メアリーさんは刑期中の1999年に夫と離婚し、2004年に出所。翌年2人は21歳と43歳で結婚した。 その後、2人は共同で本を出版したりメディアに登場したりするなどし、仲睦まじい姿を幾度となく見せてきた。ヴィリさんはメアリーさんから虐待を受けたことはなく、犠牲者扱いされることに不審感を抱いていると述べている。また2人は娘たちを愛しており、後悔することは何もないと再三語っている。 しかし2人のラブストーリーは永遠ではなかった。昨年、2人は婚姻関係に終止符を打っていた。2017年にヴィリさんが離婚を申し出たのだ。そして癌闘病の末の死だった。最期の数ヵ月、ヴィリさんはメアリーさんにつきっきりで看病をしていたという報道もある。 ■ アメリカ現地の受け止め方は... 現地アメリカでの受け止められ方には主に2つある。女性側(特に息子を持つ母親世代)からは否定的な見方が主だ。一方、これこそ真のラブストーリーだと神聖化するような見方もある。のちに2人の実話をモデルにしたテレビシリーズも作られたほどだ。 メアリーさんの死について、ニューヨークタイムズ紙は、これまであまり知られてなかった事実について触れている。メアリーさんの父親は、カリフォルニア州オレンジ郡の下院および州議会の共和党員で、1972年の大統領選に立候補した政治家だった。彼女の2人の兄も国防総省の元査察官とブッシュ(父)大統領補佐官で、メアリーさんは政治家一家で育ったという。 9日付けのワシントンポスト紙は、「メアリー・ケイ・ルトーノーが頭から離れないアメリカは混乱」と報じた。記事によると「レイプ犯の彼女は、その人生をおとぎ話としたい一部の人に人気がある」ということだ。 結婚式の時、フラワーガール(結婚式で花嫁の前を花びらを撒きながら歩く少女)を2人の娘が務めたり、娘が成長した後も家族円満な様子が度々伝えられてきたからだ。 また同紙は生前のメアリーさんが「もし性犯罪者登録簿から外されることがあれば、再び教鞭を執りたい」と語ったエピソードについて触れ、「これを聞いて誰もが混乱した。彼女は子どもへの接触を与えられるべきだと本当に思っていたのだろうか?」と疑問を呈した。 ワシントンポスト紙の記事に対しては「彼女のことはすっかり記憶から忘れ去られていた」「この女性のことは知らなかったが、34歳よ12歳のカップルというのは異常というほかに言葉が見つからない」「この卑劣な犯罪やその病的なまでの性的志向に虜になっている人がいるとしたら、それはメディアではないか」などという意見が見られた。

安部かすみ

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