田﨑史郎氏「130万円前後になりそう」壁上限178万円まだ遠い 赤字国債出さないデッドライン
政治ジャーナリスト田崎史郎氏(74)が13日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に生出演。11日に「103万円の壁」問題で自民、公明、国民民主で3党合意が締結されたことについて、田崎氏から2点留意点があると指摘が入った。 11日、国民民主・榛葉賀津也氏、自民・森山裕氏、公明・西田実仁氏での3党幹事長会談が実施され、榛葉氏は「年収の壁、ガソリン税に対する自公の考え方を明記した覚書を求め、納得しない限りは補正予算に賛成しない」とした。 最初の協議で森山氏は大幅な税収減を懸念し、あいまいな表現のままでの決着をはかろうとした。ところが榛葉氏は年収178万の明記を求め、自公の返答を突き返した。協議が物別れに終わり、協議終了後に森山氏は「震度9か10だ」と衝撃の大きさを地震の規模で表現した。 3時間後に2度目の協議が行われ、急転直下で3党は合意。合意書には「『103万円の壁』は国民民主党の主張する178万円を目指して、来年から引き上げる」「ガソリンの暫定税率は廃止する」の2項目が明記された。 田崎氏は「178万円にするとは書いてない。178万円を目指してやっていきます、という意味。おそらく来週後半に合意する見通し。これは130万円前後の決着になりそう。だから178万円にはまだまだ遠い」と話し「130万円で終わりでなくて、これから何年かかけて増やしていくという考え方もある」とした。 MCの恵俊彰(59)は「当然合意書に何を盛り込むかというは議論になったと思う。国民民主としては178万円という数字は必要だったわけですね」と問うと田崎氏は「それを目指していくんだ、と書いておけば(国民民主党としては)この後ずっと言えるわけですよ。まだ178万円になってないからやりましょう、やりましょう、と」と話し「でも低くならざるを得ないのは財源なんですよ。130万円前後なら赤字国債を出さなくていいから」と自民党の都合についても説明した。