トンガ噴火で「家族と連絡取れない」 航空高石川ラグビー部、出身の監督選手
輪島市の航空高石川ラグビー部にはトンガ出身の監督と留学生1人がいる。噴火の直後は母国の家族と連絡が取れていたが、通信状況の悪化でその後、音信は途絶えた。シアオシ・ナイ監督(32)は16日、「日本に住むトンガ出身の知人は全員、家族と連絡が取れていない」と不安そうに語った。 【写真】珠洲市では昨年、約3センチの地殻の隆起が確認された 2年生のトゥリマファ・トゥポウさん(17)は、噴火が起きた15日、携帯電話のメッセージ機能で家族の安否を確認した。しかし、現地の通信状況が悪く、その後は音信不通だ。2年前に留学したトゥリマファさんは「さみしい」と声を落とした。 2005年に同校初の留学生として来日したシアオシ監督は、家族がニュージーランドにおり、無事を確認した。一方、日本で暮らすトンガ出身の卒業生15人と連絡を取ったところ、全員が家族と連絡を取ることができず、無事を祈るばかりだという。 シアオシ監督は「携帯電話をチェックし、テレビに張り付く1日だった。一日も早く連絡が付き、無事を確認したい」と母国を心配した。