「ペプシ からあげ専用」開発秘話 フレーバーで挑戦続け、過去にはキュウリ味も
今、SNSなどで話題となっている「ペプシ からあげ専用」を知っていますか。Twitterでは「相変わらず夏場のペプシは攻めるなあ」「あっさりしていて、なかなか良かった」「大量買い決定!」といった感想が寄せられています。 今回、そんな「ペプシ からあげ専用」の商品開発を担当した、サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部の鍵村拓哉さんに取材。唐揚げ専用のペプシコーラを開発しようと考えた理由、ペプシブランドが目指すもの、オリジナルフレーバーにかける思いなどについて聞きました。 【写真】過去のフレーバー「ペプシモンブラン」「アイスキューカンバー」「ペプシバオバブ」
ペプシから発売!「からあげ専用」コーラとは?
ーなぜ「からあげ専用」のペプシコーラを開発したのですか? 弊社がさまざまなリサーチを行う中で、コーラと一緒に唐揚げを購入する方が多いことに気がついたからです。唐揚げは、スーパーの惣菜売上ランキング上位にいつもランクインしているほど、多くの方に愛されている食べ物のひとつです。食べるときのお供になるようなコーラが開発できれば、より多くの方に食事を楽しんでいただきながら、「ペプシコーラ」にも親しんでいただけるのではないかと考え、開発に至りました。 加えて、私自身が唐揚げ好きということもあり、日頃から唐揚げとコーラの相性の良さを実感していました。このおいしさをいろいろな方に知っていただきたいと思ったことも、開発のヒントになりました。 ー開発でこだわった点はありますか? 脂っこい唐揚げを食べるときに飲むものだからこそ、見た目や風味を「スッキリ」させたことです。見た目はコーラ独特の濃い茶色ではなく、スッキリ感を出すために、あえて透明に近い色にしました。また、味も通常のコーラよりは、甘さ控えめでスッキリしたものに調整しています。 ー開発にはどれくらいの期間を要したのでしょうか。 約1年です。およそ10名のチームで、毎週のように唐揚げを食べながら試飲を繰り返し、現在のフレーバーを完成させました。 ーSNSなどで多くの反響がありますが、開発担当者として、この状況をどう思われますか? 唐揚げだけでなく、牛丼やチャーハンなど、思い思いの料理とともに多くの方が「ペプシ からあげ専用」を楽しんでくださっているのを見て、やはり「嬉しい」という気持ちが一番大きいです。チームで突き詰めて考え抜いた商品が話題になっていることは、とてもありがたいですし、私としても、今回改めてSNS上で多くのお客様の声を拝見できました。お客様の反響から学んだことを、次の商品設計に生かしていきたいです。