えぇぇぇ!!?? 京都大学自動車部が[ダートの鬼]って言われている件
■まさに蜃気楼のごときミラージュの群れ
また、ミラージュの個人車が多いのも京大自動車部の特徴。現在、部全体で10台前後を保有しており、ガレージは"ミラージュ牧場"と呼ばれています。 「自分も以前、ミラージュに乗っていました。決して速くはないですが、運転していて楽しいと思えるクルマです。他大学でもたくさんの人が乗っていて、うまく言い表せないですが、それが魅力かなと思います。クルマが丈夫だから?それはないです。めちゃめちゃ壊れますよ」(同) 今回取材した部員のなかには、ミラージュからミラージュに箱替えした猛者もいて、なんとDIYでのスポット増しも経験済み。ガレージにリフトはなく、正直、設備は整っていませんが、セッティングツールを自作し、さまざまな工夫を凝らして車両を製作しています。 日本屈指の秀才たちが通う京大ですが、至って普通(普通じゃないか)のクルマ好きが集まっていて、とても好感が持てます。 「ガレージはほぼ場所のみというレベルですが、道具がないぶん、自分たちで工夫して整備を行い、ノウハウが身に付いていっているのかなと思います。京大の学生だからできる?いや、それは全然ないです(笑)」(同)
■連覇がかかった七大戦の結果は!?
取材から約1カ月後の9月7日と10日の両日、七大戦が行われました。結果から先にお伝えすると、2連覇は達成できず。京大自動車部は2位でした。本田主将は、練習機会の少ないジムカーナで上位に入ることができなかったのが敗因と振り返りつつも、京大らしい戦いができたと語ってくれました。 「結果は2位でしたが、ジムカーナの出走直前までみんなで協力してクルマを修理し、最後まで走り切ることができました。記録よりも記憶に残る七大戦だったと思います」(本田主将) こうして、京大自動車部の今シーズンが閉幕。秋を迎える頃には幹部の代替わりが行われ、本田主将に代わる新主将が誕生しているはずです。先輩たちが築いてきた京大スピリットは確実に後輩たちに受け継がれ、育まれていくでしょう。