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アクション偏重となった「バイオハザード RE:3」に見た“凡作”となる定め

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WIRED.jp

「バイオハザード3 LAST ESCAPE」のリメイク作「バイオハザード RE:3」(英語版タイトルはどちらも「Resident Evil 3」なのでややこしい)をプレイしていると、ゲーム開発者たちが自社の過去を書き換えようとしている様子を見ている気分になる。興味深いが、少し戸惑いもある。 【動画】バイオハザード RE:3をみる 「バイオハザード」シリーズの歴史は、ゲーム界でも特に盛んに語られてきたストーリーだ。「スウィートホーム」というファミコン用のホラー系ソフトから大きな影響を受けて始まったシリーズであること。新ジャンルのゲームとして急速に広まり、サヴァイヴァルホラーと呼ばれるようになったこと。その後、方向性を見失い、アクション映画の天国に突き進んでいったつもりが地獄に転落してしまったことなど、そのエピソードには枚挙にいとまがない。 「バイオハザード3 LAST ESCAPE」は、シリーズの歴史において極めて重要な作品だったのだが、それはプレイしていてもわからなかったはずだ。初期のゲームデザインを踏襲したメインタイトルとしては最後の作品であり、実験的でありながらもおなじみの雰囲気を残しており、本編作なのに派生作品のような雰囲気もあった。 しかし、次のナンバリングタイトル「バイオハザード4」が、肩越し視点のスリラーとしてシリーズを完全にアップデートしてしまったの。このため「バイオハザード3 LAST ESCAPE」は、シリーズの壮大な歴史のなかではどちらかというと地味で、それほど重要ではない、はみだしっ子のような扱いになっていた。

「RE:2」と「4」のギャップを埋める

今回発売された「バイオハザード RE:3」は、2019年リリースの見事なリメイク作「バイオハザード RE:2」に続く作品だ。「バイオハザード3 LAST ESCAPE」の設定とストーリーを、それ以降のシリーズ作(特に「バイオハザード4」)の流れを汲んだゲームデザインにしていまっぽさを出し、表面的にはリメイク作としたものである。 「バイオハザード4」と同様、「ビハインドビュー」と呼ばれる肩越しの三人称視点になっており、プレイヤーは手動で武器の狙いを定め、ゲームの世界を自由に動き回る。こうした点は、上からの固定カメラアングルと、戦車のようにコントロールされるキャラクターで動きが限られていた初期作品とはまったく違うところだ。 「バイオハザード RE:2」もビハインドビューを採用していたが、「バイオハザード4」よりはかなりゆっくりとした、ホラーに寄せたゲームになっていた。ゾンビたちはのろのろと動くがやたらと強かったし、空間も連続する階層にさまざまな仕掛けがあるというよりは、複雑に入り組んだ迷路のようになっていた。 それでは「バイオハザード RE:3」はというと、その「バイオハザード RE:2」と「バイオハザード4」とのギャップを埋めようとしているような印象を受ける。オリジナルの「バイオハザード3 LAST ESCAPE」と同じストーリー、同じ設定を使いながら、ゲームデザインは「バイオハザード RE:2」よりもスピード感があり、よりストレートで刺激的だ(シリーズではおなじみとなったヒロインのジル・バレンタインと、邪悪なアンブレラ社が擁する実戦部隊に所属していて、たまたま現場に投入されたカルロスが、ゾンビが蔓延するラクーンシティからの脱出を目指す設定である)。 どういうことかというと、「バイオハザード RE:2」のプレイヤーを巧妙に誘い込むような狭苦しい世界は廃止され、広大な街中のストリートといくつかの隔絶された場所という、迷路要素がシンプルで派手な仕掛けのある空間が採用されている。つまり、戦闘の重要度が増しているということだ。このため、弾薬の種類は豊富になり、ゾンビは前ほど面白くなくなっている。

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