服部幸應さん葬儀、遺影は本人お気に入りの写真 生前愛用の黒い立襟のマオカラースーツなど展示
10月4日に急性心不全のため78歳で亡くなった料理評論家で服部栄養専門学校校長の服部幸應さん(本名・染谷幸彦=そめや・ゆきひこ=さん)の葬儀が13日、東京都港区の増上寺で営まれた。 【写真】豪華な服部幸應さんの祭壇 戒名は、食育院殿口福栄博幸應誉大居士。遺影には、約20年前に撮影された本人お気に入りの写真が使われた。祭壇にはコチョウラン、トルコキキョウなどの白い花が約1万本、会場全体に赤いバラが約1万本飾られた。また、三笠宮妃信子さまからの御供、2004年(平16)1月15日に小泉純一郎元首相が揮毫(きごう)した「食育のすすめ」の額、20年(平32)に受賞した旭日小綬章の勲章と額などが置かれた。斎場の入り口には服部さんが生前愛用していた黒い立襟のマオカラースーツが展示されていた。 服部さんは調理、栄養専門学校長として「食」に携わる多くの人材を輩出した。「食育」の提唱者として普及にも尽力。フードロスの削減にも注力した。農林水産省の食育推進会議委員も務めた。政財界に太いパイプを持つだけではなく、フジテレビの人気番組「料理の鉄人」の解説を務めたほか、同局系の「SMAP×SMAP」やテレビ朝日系「愛のエプロン」などにも出演し、食に関する豊富な知識と軽妙な語り口で、お茶の間でも人気を博していた。