小学生や教員ら460人がリレー形式で操縦 台湾一周目指すヨットが出港
(宜蘭中央社)離島や沿岸部などに位置する小学校など36校の児童や教員ら460人がリレー形式で操縦しながら台湾一周を目指すヨット2隻が5日、北東部・宜蘭県の蘇澳港を出発した。約1939キロメートルの距離を28日かけて航行する予定だ。 この日開かれた出発式典に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、航海の無事を祈り、実りあるものになるよう願った。また航行中は海洋ごみの回収や海水水質調査も行うことに触れ、参加する子供たちは他校の学びの対象になるだろうと語った。 今回の挑戦は宜蘭県立岳明小中学校が中心となって実施。同校によると、台湾近海を反時計回りで航行し、中国福建省に近い離島の東引や金門、台湾海峡に浮かぶ澎湖や小琉球、太平洋側の離島、蘭嶼や緑島などを経由するという。 同校は、人々に海への関心を高めてもらい、海洋文化や海洋保全などを重視してほしいと期待を寄せている。 (沈如峰/編集:齊藤啓介)