菅沼菜々まさか QT102位に涙が止まらず「何をやってもうまくいかない。本当に悔しい」
「女子ゴルフ・QTファイナル・最終日」(29日、葛城GC宇刈C=パー72) 来季国内女子ツアーの前半戦出場権を懸けた最終予選会が終了した。 【写真】険しい表情の菅沼菜々 無念のシード落ち ツアー通算2勝の菅沼菜々(24)=あいおいニッセイ同和損保=は3ボギー、2ダブルボギーの79と崩れ、通算21オーバーで棄権者を除く出場103人中102位。QTでの来季前半戦出場資格は望めず「何をやってもうまくいかなかった。本当に悔しい」と大粒の涙を流した。 ツアー初優勝を含む2勝の活躍を挙げたばかりの昨季から、たった一年でどん底を味わうシーズンとなった。開幕前のオフの練習で右膝を痛めた影響や、スイング改善がうまくいかず今季は16度の予選落ち。メルセデスランキング79位で、2020~21年シーズンから守り続けてきたシードを手放すことになった。 来季のシード復帰を目指して臨んだ最終QTは、強風が吹く難しい条件で出場選手全体がスコアを落としていたが「あまり風とかは関係ない。本当に調子が悪い」と肩を落とした。明るい性格の持ち主も、再起を図る来季のためのオフの練習も「今は全然やりたくないという感じ」と顔を上げられなかった。 来季はレギュラーツアーの主催者推薦を待ち、出場した試合で第1回のリランキング突破を目指すことになる。最後まで苦しんだ24年シーズンを終え、「そこ(リランキング)までにうまく修正していければなという感じです。でも、自分的には怖くて打てないとか、怖くて振れないというのはなくて。そこは唯一の強みかなと思う」と必死に前を向いた。