国家公務員の「2024年冬のボーナス」はいくら?これまでの平均はどのくらい?
多くの民間企業が賃上げに踏み切っている中、国家公務員のボーナスもここ数年引き上げられているようです。2024年冬のボーナスはどのくらいもらえるのか気になる方もいるでしょう。 そこで今回は、2024年冬のボーナスの見通しについて調べてみました。これまでの平均や給与制度のアップデートについてもご紹介しますので参考にしてください。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
70万円を超える!? 公務員の2024年冬のボーナスは?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2024年冬のボーナス見通し」によると、国家公務員の2024年冬のボーナス支給額は一人当たり平均70万8200円となり、前年比5.0%アップの見通しであるとのことです。民間企業のボーナスは40万5573円(前年比:2.5%)の見通しであることから、国家公務員のボーナス支給額は高水準であるといえるでしょう。 国家公務員のボーナスが70万円を超えるのは、夏冬のボーナス額が均等化された2019年以降初であるとのことです。また民間企業では2022年から賃金上昇が続いていて、これにともない国家公務員の基本給・ボーナス支給月数も引き上げられることになっています。
平均支給額はアップしている! 2024年冬のボーナスをこれまでの平均と比較
国家公務員のボーナス平均支給額を、これまでの平均と比較してみると以下の通りです。 ・2023年6月期:約63万7300円 ・2023年12月期:約67万4300円 ・2024年6月期:約65万9400円 ・2024年12月期:約70万8200円(見通し) 民間企業の水準に合わせて、支給月数も引き上げられています。2023年から2025年までの支給月数については表1の通りです。 表1
※筆者作成 民間の支給割合に見合うよう、年間の支給月数は4.5月から4.6月に引き上げられることが決定されています。
能力や実績が評価されるよう給与制度のアップデートも行われている
人事院の「本年の給与勧告のポイントと給与勧告の仕組み」によると、能力・実績をより適切に反映してボーナスを決定できるよう、勤勉手当における成績率の上限を引き上げるとのことです。 成績率とは支給月数のことで、最上位の成績区分の成績率上限は現行で平均支給月数の2倍に相当する2.05(平均支給月数:1.025)であるのに対し、見直し後は3倍である3.15(平均支給月数:1.05)に引き上げられます。 上位成績区分の人員分布率については「特に優秀」「優秀」に分かれてそれぞれ5%以上、25%以上となっていましたが、見直し後は両者を合わせて30%以上(うち「特に優秀」を5%以上)として、適用者を各府省の裁量によって増やせるようにしました。