借金1200万円、芸人・岡野が語る「絶対にお金を借りてはいけない人」
今、その独特な借金マインドによって“クズ芸人”として話題になっている男がいる。借金があると、ときに病むことがあるが、メンタル面とはどう折り合いをつけているのか話を聞いた。 ⇒【写真】借金芸人・岡野陽一
借金だらけの“クズ芸人”が語る返済苦から「心を守るマインド」
現在、約1200万円の借金を背負っているのは芸人の岡野陽一氏だ。 「どうも最近は『コロナの影響で仕事がなくなって借金をしていると思われている節があり、同情されて借りやすくなりました。実際にはギャンブルで負けただけなんですが」と、ニヤニヤ笑う。 「今は芸人をやめた一般人など、合計10人の“債権者さま”からの借金があります。とはいえ働かなくても腰を低くして頭を下げればお金が手に入るので、僕にとってはバイト感覚で借りています」 岡野氏がお金を借りる際のポイントもこれまた少し変わっている。 「一人から気軽に借りられる限度額は8万円です。なぜか人は9万円以上になると抵抗感を抱きます。また、3万円を10回借りるよりも一度に30万円を借りましょう。 そのほうが債権者さまは『仕方ないな』とサイフがゆるみます。とはいえ、借りるのはあくまでお金に余裕がある人からです。余裕のない人からは絶対借りてはいけません」
『自分には借金がない』と思い込む時間をつくることが大事!!
しかし、借金があると、ときに病むことがある。メンタル面とはどう折り合いをつけているのか。 「『自分には借金がない』と思い込む時間をつくることが大事です。例えば、家にいるときの僕は“借金のない人”として過ごしています。 実際には借金で買った家具に囲まれているのですが、そんなことはキッパリ忘れて、借金のない人としてストレスフリーで心に余裕のある生活を送るのです」
手渡しで1万円を借りる経験
このような借金キャラをしていると時折、中小企業の社長などから「お金を貸しますよ」と声がかかるという。しかし、岡野氏はそれを断固拒否する。 「借金は貸す人と借りる人との信頼関係で成り立っています。だから僕は会ったことのない人からは借りてあげません。 皆さんも一度、口座振り込みではなく手渡しで1万円を借りる経験をしてみてください。機械に頼らず人から直接現金を受け取る場合、どれほど信頼感が大切か、債権者さまのありがたみを知ることができます。それが優秀な金借りへの第一歩です」 信頼関係のある人からの借金と共存し続ける岡野氏。決してマネしたくはないが、返済苦に陥った場合の心得として頭の片隅に入れておくくらいはいいかもしれない。 【岡野陽一氏】 お笑い芸人。R-1ぐらんぷり2019ファイナリスト。レギュラー番組は『矢口真里の火曜The NIGHT』福井県出身。趣味は競馬、パチンコ、麻雀。特技はソフトテニス <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/渡辺秀之> ―[[コロナで借金]地獄ルポ]―
日刊SPA!