【トラウマ・セラピストが解説】ヨガが遺伝に与える驚くべき影響
私たちの身体的、感情的、行動の傾向(良いものも悪いものも)は、私たちだけのものではありません。それらは、世代から世代へと受け継がれていくことが多いのです。 ----------------------------- 教えてくれたのは…キャサリン・テンプルトン氏 30年来の心理療法士でもあり、ドラマセラピーのマスターティーチャー。不安、うつ、複雑なトラウマを持つ人々の治療を専門とする臨床家および教育者として活動を続けている。 ----------------------------- 若い頃のある時期、私は公選弁護人になりたいと思ったことがあります。初めて受けた刑法の授業で、教授が 「公平と正義は同じものでしょうか」と質問したんです。私は興奮で思わず弾みそうになりながら、高々と手を挙げました。21歳の私は、なぜそれが同じものだと信じているのか、その理由を述べた後、教室の前に来るように言われました。教授は、ゆっくりと、じっくりと、南部風の深い語り口で皆に聞こえるように私に語りかけました。「君はこの国で最も悲しい弁護士になってしまうな!学校の向かいにあるソーシャルワーカーの学校に行きなさい。そこなら、アメリカの裁判制度の元ではなく、公正と正義が隣り合わせにあるという信念が貫かれているよ」。 【この記事の写真を見る】トラウマ・セラピストであり心理療法士でもあるキャサリン・テンプルトン氏 これは、私にとって永遠に感謝すべき、辛くも有難い瞬間でした。それ以来、私は人間の心、精神、魂に関わる仕事をするようになり、公正と正義が必ずしも同じテーブルにつくとは限らない世界に生きています。 私の仕事は、悲しみ、トラウマ、そして喜びに満ちています。この3つの組み合わせはあまり想像できないかもしれませんが、実は深く絡み合っていて、私たちが世界をどのように見ているかという人生の瞬間をとらえ、網の目のようにつながっているのです。トラウマ・セラピストである私にとって、心の悲しみ、心の混乱、意味や精神から切り離された感情への対処を熟知していることは非常に重要です。