暴落した「医療関連のあの急成長銘柄」の取り扱い方
「高成長街道まっしぐら」のはずの企業が「減益決算予想→株価暴落」――。投資家ははしごを外され狼狽する。関東や東北を中心に医療施設型ホスピス『医心館』を展開するアンビスホールディングス(7071)もそんな企業の一つだ。11月に今2025年9月期の売上高は536億円(前期比26・3%増)、純利益は58億円(同22%減)と大幅増収大幅減益予想を発表。 発表前1996円だった株価はストップ安を経て、12月3日にはほぼ4年ぶりの安値865円まで下落。23年2月の最高値3840円は遠いが19年の初値532・5円よりは上にある。 同社が方針を転換、大減益予算を組んだのは長期的に持続可能な成長を実現するための人材を安定的に確保する目的だという。多死社会での終末ケアのニーズは旺盛で、医心館で受け入れているがん患者は国内全体の約2%。末期がん患者の入居者を積極的に受け入れることは地域医療機関の負担軽減にもつながる。本来は上場当初からこの「長期持続路線」を標榜するべきだったはずだが、今から同社やこの業態を研究する投資家にとっては、長い目で見ればチャンスとなるかもしれない。 ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
四季報オンライン