30代男性のリアルな妊活事情。男性不妊、妻とのコミュニケーション、育休どうする?【yoi×MEN'S NON-NO】
運動、サプリメント、食生活。妊活のために変えた生活習慣は?
木村: 妊活では、女性側と男性側で、それぞれ気をつけることがありますが、皆さんはどんなことに気をつけていましたか? Aさん: 僕はサウナが好きで頻繁に行っていたのですが、精子に悪い影響を与える可能性があるということを知り、控えるようにしました。それから鉄分のサプリを摂るといいって話も聞いたので、摂ろうかと思っていたのですが、その前に妊娠が発覚したので結局摂らずじまいでした。 Bさん: 私もサウナ好きだったのですが、今は完全にやめています。健康第一ということで、ランニングもしています。もともと、運動することは好きだったのですが、今ではランニングが趣味になりました(笑)。サプリはネットで調べて精子を強くするような効果があるものを飲んでいます。もう一人、子どもが欲しいなと妻とも話しているのですべて継続中です。 木村: yoiの取材でも、サウナが精子に与える影響については取材しました。常識的な範囲では問題ないですが、妊活中は注意が必要かもしれませんね。 山口: どれくらいの頻度で走っているのですか? Bさん: 週に3~4回で、その日のコンディション次第で距離は決めます。 Cさん: 僕は学生時代から好きなサッカーを今でも続けているし、お酒やコーヒーはほとんど飲まないので健康習慣を改善するというよりは、ほかのことを追加したほうがよさそうな気がしました。まだどうしても仕事が中心の生活なので、外食でも栄養のバランスを考えて、なるべく規則正しい生活をするところから始めようと思います。 山口: Cさんは病院で検査する予定はあるのですか? まわりでは、妊活を開始する前や妊活初期にまず検査だけ受けたりするという話も聞くのですが。 Cさん: 実は自分のコンディションは把握しておいたほうがいいのかなと思って、検査にだけは行きました。機能面での問題はなかったので、しばらく様子を見てもしできなかったら、妻も検査に行く予定ではいます。 木村: 以前、男性の性のお悩みについて取材するなかで、妊活によりセックスが義務化されると、プレッシャーを感じてしまい、勃たなくなってしまうことがあるというお話を聞きました。その原因は、勃起はリラックスしている状態の、副交感神経が優位のときに起こりやすくなるものなので、頑張ろうと考えたりすると、逆に緊張の神経である「交感神経」が優位になってしまい、勃起できなくなってしまう、ということだったのですが…。皆さんは、そんな経験はありますか? Aさん: まったくありませんでした。妻とはもう10年一緒にいるので、セックスについてもオープンに話せる関係だし、義務化したらつらいよねって話もしていたくらいです。もしできなくなってしまったとしても、話し合える準備はお互いにできていたと思います。 Bさん: 僕は不妊の原因がわからなかったときは平気だったのですが、自分に原因があるとわかってからはプレッシャーがハンパなかったです。 Aさん: まわりではできなくなったって声はよく聞くし、それが原因で別れたって話もありました。子どもに対する考え方の違いは、改善が難しいテーマではあると思います。 Bさん: 仕事のタイミングでお互いが望む時期が一致しなくて揉めるってケースも聞きますよね。 Cさん: 僕らは結婚式後に妊活を始めようって話が最初にできていたからよかったけど、人生設計を含めて、妊活の話がきちんとできていないとつらいのかもしれないですね。 Aさん: 何より、夫婦間のコミュニケーションが大事ですよね。我が家では、妊娠がわかってからは、お金や家の話を今まで以上にするようにもなりました。 Bさん: 僕もそうです。テンションが上がってしまい、子どもの保育園から大学までのプランを作って、妻に呆れられています(笑)。 山口: 妊活で苦労した分、今はすごく楽しんでいる感じですね。 Bさん: そうですね(笑)。今はすべてが前向きに取り組めています。