きのう就任の豪首相「クアッド関与の姿勢は変わらず」
23日に首相に就任したばかりのオーストラリアのアルバニージー氏が24日、日本で開催されたクアッド首脳会合に出席し、「クアッドに関与する姿勢はこれからも変わらない」と強調しました。 就任早々に外交デビューを果たしたオーストラリアのアルバニージー首相は、クアッド首脳会合の場で関係が悪化している中国についてどのような姿勢を示すのか、注目されていました。 会議の中でアルバニージー首相は、「新政権の優先課題はクアッドの課題と一致している」と述べた上で、「クアッドに関与する姿勢はこれからも変わらない」と強調しました。 政権交代後も、中国への対抗姿勢に変化はないことを改めて示した形です。 一方、オーストラリアメディアは、中国の李克強首相がアルバニージー首相に送った就任の祝電に「通常の祝電より温かい表現があった」と分析し、「中国は政権交代を関係改善のチャンスと見なしている」と指摘しています。 オーストラリア国内でも、中国への輸出が激減した大麦農家やワイン生産者などから関係改善を望む声もあがっています。 アルバニージー首相が国内世論もみながら長期的に中国とどう対峙していくのか注目されます。