働く主婦の世帯年収への不安や不満…「満足できる世帯年収」はいくらくらい?
今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあって、年収に不安を感じる人も少なくないでしょう。一方でCOVID-19の影響を受けにくかったり、もともと年収が高いなど、収入に不安をあまり感じない人もいるかもしれません。 グラフ「働く主婦、世帯年収に満足?不満?その割合」 実際のところ、働く主婦たちは今の世帯年収をどう感じているのか。ビースタイルグループの「しゅふJOB総研」が行った「世帯年収への満足度調査」をもとにして見ていきましょう。
現在の世帯年収に満足している人は約半数
ビースタイルグループが展開する、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関である「しゅふJOB総研」。ここで行われた「世帯年収への満足度調査」の中で「世帯年収に満足していますか?」と質問をした結果、「大いに満足」が7.1%、「やや満足」が41.2%、「やや不満」が25.5%、「不満」が14.8%となりました。それぞれ合計で見ると年収に満足している人は48.3%、不満を感じている人は40.3%となり、満足している人の方が多いことがわかります。
満足度が上がる世帯年収の分かれ道はいくら?
次に現在の世帯年収への満足度を、実際の世帯年収別に比べてみます。(「大いに満足」と「やや満足」の合計を「満足」、「やや不満」と「大いに不満」の合計を「不満」とします) 世帯年収が500万円未満の場合(116人) 満足:22.9% 不満:64.9% 世帯年収500万円以上700万円未満の場合(122人) 満足:26.0% 不満:43.5% 世帯年収700万円以上900万円未満(99人) 満足:52.5% 不満:42.4% 世帯年収900万円以上(156人) 満足:76.2% 不満:18.6% 世帯年収に満足する人の割合で見ると、700万円を境にして約2倍になることがわかりました。世帯年収700万円が1つの目安になりそうです。
世帯年収に満足しているけれど…
望ましい世帯年収についてのコメントを見ると、今の世帯年収に満足しているものの、もっと年収が上がることを望んでいることがわかります。具体的にどんなことを希望しているのでしょうか。(年代/お子さんの数/世帯年収額) ・日頃の生活費プラス老後の貯蓄が出来るくらいの年収がほしい(50代/2人以上/700万以上-900万円未満) ・中途半端に世帯年収が多いので高等学校等就学支援金や私立高校の学費補助などが一切対象外。税金は多く収めているのに恩恵は受けられず腹立たしい。910万円を下回っている方が望ましいのかもしれないとすら思う(40代/2人以上/900万円以上) ・ちょっと旅行や買い物で贅沢ができたり、日々収入について悩まなくていい状態がちょうど良いのではないかと思う(30代/いない/300万以上-500万円未満) ・子どもが2人いますが、2人とも中学~大学まで私立でも不安なく家計を回せるくらい 、子どもにやりたいことは何でもやらせられるくらいの金額(経済的事情で断念はさせたくないため)(30代/2人以上/900万円以上) ・家族の人数や、年齢に応じた金額が欲しい。子どもが大きくなると、学校の授業料や定期代、塾や衣服代、食費など、年齢が低い頃よりもそれなりにかかる(50代/2人以上/答えたくない・わからない) 世帯年収に満足していても、自分たちの老後の資金や子どもの教育費の心配を抱えていることがわかります。また年収が910万円(目安)以上になると高等学校等就学支援金が受けられなくなるなど、お金の面で不利になることもあります。