怒るマスク氏、米連邦航空局長官に辞任求める

米Space Exploration Technologies（SpaceX、スペースX）を率いるElon Musk（イーロン・マスク）氏はX（旧Twitter）で米連邦航空局（FAA）長官のMichael Whitaker氏に対して「辞任する必要がある」と批判している。 　FAAはSpaceXが2023年6月に実施した「Falcon 9」ロケットと、同年7月に実施した「Starship」（スターシップ）の打ち上げで、規則に従わなかったとして合計63万ドル（約9000万円）以上の罰金を課している。これに対して、Musk氏はFAAを提訴するとXで発言していた。 　さらにFAAは、Starshipの5回目の軌道飛行試験「Flight 5」が11月下旬まで行われない可能性が高いと表明している。米連邦議会下院の運輸・インフラ委員会に出席したWhitaker氏は、Starshipの打ち上げ遅延について「SpaceXが期限内にソニックブームの分析結果を提出せず、テキサス州法を尊守しなかった」ためだと述べた。 　Whitaker氏の発言に対して、SpaceXは「公共の安全とは何の関係もなく、テキサス州法にも違反していない」と反論。「我々はテキサス州環境品質委員会（TCEQ）から排水作業の許可を得ている。SapceXのライセンス問題に関して長官が正確な情報を把握していないように見えることは、非常に懸念される」と批判した。