「新よね」から「みなと宿 新よね」に名称変更し再開 福島県いわき市小名浜の老舗旅館
昨年4月の火災により休業していた、福島県いわき市小名浜の老舗旅館「新よね」は、名称を「みなと宿 新よね」と変更し再開した。5代目経営者の鈴木翼さん(38)と妻千尋さん(39)は「部屋からの景観も良くなった。港の雰囲気を感じられる旅館で真心込めて対応したい」と意気込む。 営業再開は11月23日。新たに建設した食堂や厨房が入る建屋は木のぬくもりが感じられる落ち着いたスペースを兼ね備える。客室数は火災を免れた新館などを含め和室を中心に21。このうち6部屋は和洋室の部屋で、デスクなどワーキングスペースも併設する。 再開後、しばらくは朝食メインでの営業を行う。「常磐もの」のヒラメやメヒカリなどを中心の定食を提供しながら、海の幸を堪能できるメニューも考案予定だ。 鈴木さんは「お客さまを出迎えるのは久しぶりだったので、ソワソワして眠れなかったが、再開できて本当にうれしかった」と話す。多くの人から「おめでとう」「良かったね」などとねぎらいの言葉もあったという。
年末年始は24日から休館し、来年1月4日から営業を開始する。宿泊の際のチェックインは午後4時から同10時。チェックアウトは午前10時。