金色堂建立900年、平和の志を未来に 平泉・中尊寺で慶讃法要
平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)は20日、金色堂建立900年の慶讃法要を営み、奥州藤原氏の偉業をたたえ、平和の志を未来につなぐと誓った。 煌々(こうこう)と輝く釈迦如来(しゃかにょらい)が鎮座する本堂。太鼓が空気を震わせ、軽やかな鈴の音とご詠歌衆(えいかしゅう)の歌声が広がる。僧侶たちがお経を読み始めると、青木幸保町長ら来訪者約120人が静かに祈りをささげた。 僧侶たちは列を作り、普段突くことのない旧鐘楼の梵鐘(ぼんしょう)の音が優しく包む中、金色堂へと進んだ。900年間守り継がれてきた荘厳な輝きを前に、読経が深く響いた。