笠原友希が日本フェザー級王座獲得「他の団体のチャンピオンに負けないように頑張る」【SB】
天心戦以来の再起戦
シュートボクシング(SB)の約9か月ぶりの大会となる「SHOOT BOXING 2020 act.2」(11月28日、東京・後楽園ホール)で行われた「SB日本フェザー級(57.5kg)王座決定戦」で笠原友希(シーザージム)と手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)が対戦。笠原が4RKO勝ちを収め、王座に就いた。 笠原は今年7月、那須川天心の挑戦者の募集に応募し、対戦にこぎつけたが1RKO負けを喫し、今回が再起戦。 2人は昨年4月に対戦し、笠原が1RKO勝ち。その後、手塚は王座挑戦権をかけたリーグ戦を勝ち抜き、今回のチャンスをつかんだ。
1R、手塚がアグレッシブに攻め込む。笠原は右ボディーストレート。そして2人のパンチが交錯するが手塚のパンチが先に当たる。笠原はワンツーのストレート。手塚がコーナーに詰めパンチの連打。足を使ってかわす笠原だが、手塚が追って左フック。しかし笠原は組み付くと裏投げ気味に手塚を投げ捨てシュートポイント2を取る。 2R、笠原の左ハイも手塚はガード。手塚が中に入るところ、笠原のヒザがカウンターでヒット。それでも手塚は一気に入って右ストレート。笠原の前蹴りに手塚は左ストレート。笠原は左右フックで反撃。手塚はしのぐも、笠原の追撃の左フックで手塚がダウン。 しかし立ち上がった手塚はすぐに反撃。笠原の蹴り足をつかんでからのパンチを狙う。そして右フックの連打で笠原からダウンを取り返す。残り時間が少なくファイティングポーズを取ったところでラウンドが終了。
4Rに笠原がKO勝ち
3Rはまだダメージが残る笠原に手塚が猛攻を仕掛けるが、笠原はしのぐとパンチで反撃。 4Rは2人のミドルが交錯。笠原が距離を詰めて左右のフック。手塚はロープを背にガードを固めるが笠原の猛攻は続く。手塚はなんとか回って逃れたものの、笠原は追いかけパンチの連打から最後は左フック。吹っ飛んでダウンした手塚を見てレフェリーは試合を止めた。最後の攻防において、手塚陣営が笠原のヒジ打ちが後頭部に当たったと抗議したが、これは受け入れられず、笠原のKO勝ちとなった。。 試合後のマイクで笠原は「無事に勝ってチャンピオンになりました。自分はたくさんの方に支えられて、たくさんの応援のおかげでここまでなれた。みんながいないと自分はダメになってしまうので、これからも応援お願いします。自分は親がいないと何もできず、おばあちゃんがいないと何もできない未熟者ですが、たくさんの人に支えられ、兄の背中を見てここまで来ました。これからもっと大きな舞台に立てるように、他の団体のチャンピオンに負けないように頑張ります」と挨拶した。