埼玉・大野知事が会見 緊急事態措置を一部緩和(全文1)県立公園は小型遊具が使用可に
加藤厚労相に抗原検出用キットの優先供給を要望
また本日の本部会議でもご報告をさせていただきましたけれども、今日の午前中、加藤厚労大臣に対して私の名前で新型コロナウイルス抗原の検出用キットの優先供給についてお願いを届けさせていただきました。埼玉県ではご存じのとおり、人口当たりのベッド数、あるいは医師数が極めて低いレベルにあります。これを克服するために、これまでもベッド数の増強や医学部の増設について厚生労働省、国に対して要望してまいりましたが、なんら進展はなかった中で、われわれは新型コロナウイルス対策を進めなければなりませんでした。それにもかかわらず、今、例えばPCRの検査については全国でも3番目の数、あるいはこの3週間で療養施設については900室、そして病院の病室については約倍増という形で、厳しい中でも努力をしてきたつもりであります。 仮にこの抗原検出用のキットが埼玉県で早期に導入される場合には、疑い患者が15分から30分で検出されることにより、最も手が掛かる疑い患者の、いわゆる隔離、療養、治療、こういったものが直ちにコロナの陽性者として扱えることになり、相当な医療に対する負担が削減されます。 つまり、われわれは体制を整えてきたし、その実績もあるし、なおかつ効果が高いはずだということで、本来であれば最も早く埼玉県に導入してもおかしくはない。それにもかかわらず、5つの他の都府県が優先されることになりました。そこでぜひご配慮いただいて他の都府県と同様に埼玉県にも早急にこれを供給していただけるようお願いをさせていただくとともに、庁内ではこれを受け入れるためのフローやルールについても至急整備をさせていただいているところでございます。
一刻も早いコロナ対策の完遂を
新型コロナウイルス感染症への対処に向けては、県民の皆さま、事業者の皆さまに対し、大変なご迷惑とご苦労をお掛けしています。医療従事者をはじめとする関係者の皆さまのご努力にもあらためて頭が下がるところであります。感謝を申し上げたいと思っています。県民、事業者の皆さまには新しい生活様式を準備していただくとともに、われわれとしても宣言等のお手伝いをさせていただきながら、一刻も早いコロナ対策の完遂、そして元の生活に戻れるよう頑張っていくところでございます。 ぜひ、自粛が長期化し、県民の皆さまのご負担や、あるいはストレスもたまっていることかと思います。しかしながら皆さまの愛する方やご家族や友人を守るために、引き続きのご理解と、そして接触機会を減らすだけではなく、感染機会を減らすことに成功すれば、よりできることが多くなります。皆さんのご協力をあらためてお願いをさせていただきたいと思います。私のほうからご報告は以上になります。