おわび…1千万円超を失う ネット広告をクリックしたシルバー人材センター職員、激しい警告音が鳴り…表示の番号へ電話、対応した詐欺師に遠隔操作されてしまう ネットバンキングが動き出し、各所へ次々送金
一般社団法人越生町シルバー人材センター(千野征久理事長)は12日、パソコンの遠隔操作による「サポート詐欺」で、同センターの口座から約1千万円をだまし取られたと発表した。埼玉県警西入間署が詐欺容疑で捜査している。 詐欺でもいい、売ってくれ…女性に夢中の男性、セブン女性店長に顔写真見せて懇願 説得し詐欺阻止
同センターによると、11月11日午前9時20分ごろ、業務用パソコンを操作していた職員が、インターネットの広告画面をクリックしたところ、「トロイの木馬に感染した」との表示が現れ、激しい警告音が鳴った。 職員が画面上に表示された連絡先に電話をすると、大手ソフトウエア会社員をかたる人物が出た。職員は相手の指示に従い、パソコンを操作。ネットバンキングのシステムが入ったパソコンを含め5台のうち3台に遠隔操作のソフトがインストールされ、センターの預金口座から手数料を含め計1千万313円が、別々の金融機関の口座に送金されていたという。 パソコンには顧客や会員ら約2480件の個人情報も保存されていた。同センターは「個人情報が漏えいした状況は12月11日時点で見受けられない」とし、「可能性は完全に否定できないため監視を行っていく」としている。 センターは「会員や町、関係者に不安とご迷惑をおかけし、深くおわびする。セキュリティー対策の強化・教育を徹底し、信頼の回復と再発防止に取り組む」としている。