全国高校文芸コンクール 文芸部誌部門で磐城2位、磐城桜が丘3位 小説部門で田村さん(橘3年)3位
第39回全国高校文芸コンクールの入賞者が発表された。福島県内では文芸部誌部門で磐城高文学部の「磐高文学 第八十二号」が2位相当の優秀賞・一ツ橋文芸教育振興会賞に輝いた。小説部門に出品した田村美結さん(橘3年)の作品「ある看守の日記」、文芸部誌部門の磐城桜が丘高文芸部による「閼伽井(あかい) 第七十九号」がそれぞれ3位相当の優秀賞に選ばれた。 磐城高文学部は挿絵を入れないという伝統を守りながら、部員が手がけた散文、詩、短歌、俳句などをまとめた。武藤梨愛部長(2年)は「自分たちらしさ全開の作品になった。日頃から創作に真摯(しんし)に向き合い、刺激し合っている結果」とコメントした。 田村さんは、ポーランドに交換留学した日本人大学生が、ホームステイ先でナチス・ドイツの看守が書いたとみられる日記を見つける物語を書いた。磐城桜が丘高文芸部は部員の小説や散文、詩、短歌などを部誌に収録した。 コンクールは全国高校文化連盟などの主催。7部門に全国から2万9772点の応募があった。この他、県勢の入賞者は次の通り。
◇詩▽優良賞=佐藤昊世(磐城3年)「卵を握りつぶす自由研究」 ◇短歌▽優良賞=渡辺紗月(東日大昌平2年)「寒空の下」▽入選=吉村優菜(磐城2年)「習慣が」