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先発→リリーフ、リリーフ→先発 ロッテ投手陣が語る配置転換

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ベースボールキング

◆ 西野は先発、リリーフを両方経験  昨季シーズン途中にロッテの西野勇士投手がリリーフから先発に配置転換されたように、毎年リリーフから先発、その逆の先発からリリーフといった配置転換がなされるケースがある。先発からリリーフ、リリーフから先発に転向することで、調整の難しさや先発とリリーフの違いはあったりするのだろうか――。  開幕が無期延期となった今、これまでマリーンズ投手陣から集めたコメントをもとに“配置転換”について記していきたい。  冒頭に述べた西野勇士は13年に先発で9勝を挙げ、翌14年から3年連続20セーブ、先発から抑えに配置転換となった。17年から再び先発に戻り、18年は前半戦ファームで先発を務め、シーズン途中からリリーフに。昨季は開幕からリリーフで存在感を示し、夏場以降は6試合(39回1/3)の先発登板で、2勝2敗、防御率2.52。5試合でクオリティースタートを達成した。  18年9月29日の取材でシーズン途中に先発からリリーフへ配置転換となった難しさについて聞くと西野は、「そういうのはない。経験してきていることだし、どっちにしてもある程度経験はあるので、特にないですね」と回答。14年に先発から抑えになった経験もあり、特に難しさを感じなかったようだ。  昨季はシーズン途中にリリーフから先発となった。「ここ2年の17年、18年って先発をやってそんなに結果を残せていない。経験しているからという感じではない。ボールの質が今までと違って戻ってきている。(先発で)やれるかなと思っていました」と手ごたえを口にした。  先発に配置転換になって意識していることは「特にない」といい、19年に関しては「いい感じで投げられていた。その感じのイメージのままでイニングを投げていければいいかなと」と先を見据える。  先発に転向にあたってランニング量などは特に変わらないとのこと。「ピッチングでの球数を増やす。ランニングで投げる体力は関係ないですね」という。先発ではリリーフのときと違い長いイニングを投げる。投球の割合が変わってくるという。  「同じバッターと2回も3回も戦う。配球面だったり、ほとんど配球はキャッチャーが考えてくれますけど、こっちがちゃんと前の打席を覚えていて、自分がどういう意識で投げないといけないかというのは投げる側が持つ感覚。そういう意味では、すごくありますね」。  リリーフから先発に変わって、グローブの色もそれまでの青から黒に変更された。その理由について西野は「青とかだと長いイニングを投げると、黒とか茶色と違って、すぐにへたる感覚がある。僕は左手を握る感覚じゃないですけど、しっかり掴む感覚が欲しい」と語り、調整法とは異なる部分でこだわりを見せた。 ◆ 唐川は昨季自己最多の40登板  唐川侑己は、11年に12勝をマークするなど、長年先発を務めてきたが、18年途中にリリーフに転向となった。17年までリリーフ経験は2試合のみ。そのほかの登板は全て先発と、本格的なリリーフははじめてだった。  リリーフ転向直後の18年、唐川は先発とリリーフの違いについて「先発は週に1回なのでそこに合わせて調整しますが、中継ぎは毎日ゲームがあるので、毎日コンディションを整えながら、練習をやりすぎず、やらなさすぎずですかね」と明かした。  ブルペンでの投球練習もリリーフに配置転換となった直後は「中継ぎのピッチャーは少ない球数のなかでマウンドにあがる。僕自身は経験がないので、他の中継ぎよりも球数が多くなってしまっている」と苦労していたが、同年のシーズン終盤には「慣れではないですけど、順応できてきているのかな」とブルペンでの球数の感覚をつかんだようだ。  そして昨季は、シーズン通してリリーフで過ごし、自己最多の40試合に登板。唐川は昨季を「中継ぎで最初8回を任されて、出だしは良かったんですけど、終盤の連戦が続くところで上手くチームの力になれず、そこがなんていうんですかね。分岐点となって、悔しいシーズンだったかなと思います」と振り返った。  今季から再び先発に戻る予定だ。リリーフでの経験をどう先発で活かしていくのか注目だ。 ◆ 先発とリリーフの両方を務める  そのほかにもマリーンズでは昨年はチームトップタイの8勝を挙げた石川歩、種市篤暉も、先発だけでなく、一時的にリリーフを担当していた時期もあった。  種市は先発に戻る前の昨年4月にロングリリーフでの心構えについて「いつ投げるかわからないですけど、心の準備を毎日しています。常にブルペンにいったら緊張感をもってやっています」と話し、僅差のリリーフとロングリリーフの難しさについては「どっちもきついですよ。先発の勝ちを消したら申し訳ない」とその難しさを語っていた。4月29日の楽天戦から先発となり、プロ初勝利を含む8勝をマークした。  また、昨季ファームで先発を務め、一軍昇格後はロングリリーフを担当した中村稔弥は「毎試合、緊張感があるのもそうなんですけど、リリーフは毎試合準備していかないといけないので、そこは先発と違うなと思います」と話していた。  投手それぞれ感覚や環境の違いはあるが、そのポジションに順応していくために試行錯誤しているようだ。 文=岩下雄太

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