富山空港のすし店 富山名物コラボで再開 ブラックラーメン×富山湾すし
●13日新業態スタート、ご当地の味一緒に 富山空港で2014年から営業してきた名物すし店が13日、ブラックラーメンとすしをセットで提供する新業態となってリニューアルオープンする。国内外の観光客に富山湾の海の幸とご当地グルメを一緒に味わってもらいたいと考え、7カ月の休業を経てメニューを刷新した。コロナ禍で落ち込んだ空港利用者は回復傾向にあり、「寿司(すし)とラーメンといえば、富山」をアピールする。 【写真】店舗外観 店名は「廻転(かいてん)とやま鮨(ずし) 富山きときと空港店」から「とやま鮨らーめん」に変更した。県内で回転すし店などを展開する、ビーライングループが経営する。 ブラックラーメンのスープはしょっぱすぎない味付けで、チャーシューとネギをたっぷり載せる。氷見産煮干しでだしを取った塩ラーメンも用意する。 すしは富山湾の旬のネタにこだわり、冬は寒ブリやベニズワイガニなどを握る。ホタルイカの沖漬けやシロエビの天ぷらも食べられる。イチ押しは「とやま鮨5貫・富山ブラックラーメン」(2500円)だ。 12日は取引先などを招いてプレオープンした。ブラックラーメンとすしのセットを食べた金沢市の飲食店経営廣田雅人さん(37)は「斬新な組み合わせで面白い。とてもおいしく、富山に来た思い出に残ると思う」と太鼓判を押した。 昨年5月の新型コロナウイルスの5類移行を境に、富山空港の利用者数は持ち直しており、県によると、昨年度の国内線利用者数は前年度比30・8%増の32万9183人となった。国際線も再開し、昨年度は4万1341人が利用した。谷村和慶店長は「県外や海外のお客さんにまた来たいと思ってもらえるような店にしたい」と語った。