三重・松阪出身の中川氏、吉田さんの推薦人に 立憲代表選
「女性が立つのがうれしい」
今期限りでの引退を表明している三重県松阪市魚見町出身の立憲民主党の元文部科学大臣・中川正春衆院議員(74)=比例東海、9期=は9日、23日投開票の同党代表選挙について、告示日の7日に出馬表明した吉田晴美衆院議員(52)の推薦人になったと明らかにした。中川氏自身が取り組む男女共同参画や多様性社会の実現を踏まえ「議員1年生(1期目)の女性が立ってくれたことがうれしい」と述べて「政治を刷新してくれる人」と述べた。 同代表選には野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田氏の4人が届け出た。泉代表と吉田氏は、立候補に必要な推薦人20人の確保が難航したが、泉氏は6日、吉田氏は告示日7日に出馬表明した。 中川氏は9日午前の本紙の電話取材に「もっと女性が政治に参画することが多様性社会の実現、日本の元気につながる」と吉田氏の推薦人になった理由を話した。 吉田氏の出馬を巡っては、同じく立候補を模索していた江田憲司元代表代行と本人が断続的に面会して一本化に向けた最終調整を重ねたとし「立候補の受け付け締め切りの午前11時を目前に一本化した」と明かした。 推薦人は6日午後の時点では「まだ足りなかった」といい、「野田さん、枝野さんのグループ、泉さんに近い人と3氏全体から応援してもらう形になった」と。4人目の候補者が江田氏ではなく吉田氏になった最大の理由は「1年生の女性議員が『挑戦したい』という気持ちがみんなを動かした」「党としても女性に出てきてほしかった」と語った。 中川氏は吉田氏について、「吉田さん本人も1年生で挑戦していくのは普通はありえない、まだまだ自分は未熟なところがあると自覚していると言っている。しかし、だからこそそれが大事なんだ、と。新しい視点、新しい論理、新しい息吹を吹き込んでいきたいと話していたし、やってくれると思う」と期待した。 そして「政治に対する信頼感が崩れている」と続け「政治に対する信頼をもう一度取り戻したい。もうひと踏ん張りしたい」と代表選への決意で締めた。