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大事故で意識不明だったメンバーがついに復帰!「出来事を悔やんでも時間は巻き戻らない」―― go!go!vanillasの最新作インタビュー

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ウォーカープラス

2018年12月に、ベースの長谷川プリティ敬祐(以下プリティ)が歩行中に大型車輌と接触。緊急搬送されるという交通事故に遭い、一時はバンド最大の危機に陥ったgo!go!vanillas(以下バニラズ)。しかし、2019年10月にはプリティが復帰し、2020年6月3日(水)には4人組バンドとしての復帰作となる最新シングル「アメイジングレース」をフィジカルリリースする。ファン待望の全国ツアーも控えている彼らを代表して、ボーカル&ギターの牧 達弥(以下牧)とプリティにインタビューを実施した! ※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、インタビューは非対面で実施 【写真】2019年10月11日のZepp Nagoya公演で、4人組バンドとして復活したgo!go!vanillas(写真は東京公演の模様) ―― プリティさんが事故に遭われたのはバンドにとってかなり大きな出来事だったかと思います。当時はどんな気持ちでしたか? 牧「自分たちの力ではどうしようもないことでしたから、絶望しました。ただ、音楽を止めた瞬間にそれが自分のすべてを覆ってしまう気がして…。(プリティ以外の)メンバー3人が、まずはその時点で決まっていたライブのことを考えていましたね」 ―― プリティさんは事故後にどのようなことを考えましたか? プリティ「メンバーが4人でいられるのは、当たり前のことじゃないなと。自分以外のメンバーや支えてくれる人、そして(バニラズの)音を楽しんでくれるお客さんなど、たくさんの人の愛によってバンドは作られているんだなと改めて強く実感しました。復活することができた今考えているのは、出来事を悔やんでも時間は巻き戻らないし、“あの事故があったからこそ”とみんなが思えることをたくさん作り上げていくこと。それが、“これから”を進めていく一番の選択肢だと思っています」 ―― 事故後、音楽や日常への向き合い方はどうなりましたか? 牧「当たり前が当たり前でないということを肝に銘じながら暮らしていました。それは今もそうです」 プリティ「最初は自分が技術や考え方を失ってしまったという事実に打ちひしがれていました。でも前を向くために、『余計なものがなくなった真っ白なキャンバスだから、なんでも吸収できる!』と考えることにしました」 ―― プリティさん復帰後初となる新作「アメイジングレース」が約1年ぶりにリリースされます。特に意識されたことはありますか? 牧「プリティが帰ってきて、“それまでの約1年間を経たバニラズのよさ”を最大限に引き出せるように意識して作りました。タイトルの『アメイジングレース』は、“喜び”と“愛”という点から賛美歌をイメージしました。“レース”という言葉には、競争・人種という意味もあります。すべてが平等に素晴らしく、その中で競い合って高め合うという思いをこの曲に込めましたね」 ――「アメイジングレース」のミュージックビデオも、見ていて楽しくなります! 牧「新型コロナウイルスの影響で、音楽業界も大打撃を受けています。だから撮影場所はライブハウスにしようと決めていました。そして僕ららしい“ライブ”を感じてもらえるように、一発録りのノーカットで撮影しています。撮影は3月上旬に行なったんですが、そこにCGを加えて、音楽の無限の想像力を感じてもらえたらいいなと思っています」 ―― シングルに収録されている2曲目「TTNoW」は、テーマが“サウナ”ということで歌詞もサウンドもおもしろいですね。どんな風に制作していったんですか? 牧「僕はサウナが大好きで、曲作りをする際にもよく行くんですが、サウナの曲ってあんまり聴いたことがないなと思って。そこでサウナを大好きな人はもちろん、サウナを苦手に感じている人にもサウナを楽しんでほしいという気持ちで作りました」 ―― 3曲目の「ノットアローン」は、ギターの柳沢(進太郎)さんが作詞・作曲とボーカルを担当されていますね。 プリティ「(2015年に加入した)進太郎が“初めて見たときのバニラズをモチーフにしている”と言っていたので、こんな風に進太郎の目には映っていたんだなと思ったら、なおさら今の最高の音をぶつけてやろうと思って作りました。おかげでバンドのよさが詰まった曲になったし、4人で演奏するのが本当に楽しいので早くライブで実際に演奏したいですね」 ―― 全国いろいろな場所でライブをされていますが、名古屋をはじめとする東海エリアでのライブやお客さんの反応など、印象はいかがですか? プリティ「実は名古屋は、バニラズが初めて遠征をした場所なんです。でも、昔はちょっと距離感があるなぁと思っていました。でも、ある時期から東海エリアのお客さんは一気に心を寄せてくれた印象があって…。今では本当に大切な場所ですね。僕の復帰後の初ライブが名古屋だったのも、大きな意味があります」 ―― その復帰後初ライブ(2019年10月のZepp Nagoya公演)を振り返って、いかがですか? プリティ「ステージに上がった時、本当にたくさんの『おかえり!』という声が聞こえたのが幸せでした。それに、4人の音楽をみんなに直接届けられたことがなによりうれしかったです」 ―― 名古屋の街のイメージや名古屋に来た時に必ずやること、あるいは行ってみたい場所など教えてもらえますか? 牧「またサウナの話になっちゃいますが、名古屋はなんといってもウェルビーですね(笑)。ウェルビー名駅は行ったことがあるのですが、ウェルビー栄は行ったことがないので、次に名古屋に行った際は絶対に行きます!」 プリティ「名古屋市科学館が素晴らしかったです。プラネタリウムもよかったですし、屋外にH-IIBロケットが展示されているのも印象的でした」 ―― 今、新型コロナウイルスの影響で多くの人が大変な日常に直面していますが、メンバーのみなさんはどんな風に過ごしていますか? 牧「どうしようもないことなので誰かのせいにせず、今出来ることをやっていますね。ライブは出来ないけれど、音楽はどんな場所でも楽しめるので。その可能性を毎日探っています。あとは運動不足になるので、VRのゲームを買ってボクシングをやってます」 プリティ「約束していた日に音源を届けられないことやライブが出来ないことなど、せっかく復帰出来たのに本当に悔しく思います。でもマイナスにばかり考えるのはやめて、今だからこそ磨ける物事、気付かなかった技術に目を向けるようにしています。また4人で生の演奏が出来る時に思いっきり楽しめるように、1人でもリズムを毎日鍛えていますよ」 ―― 最後に今回の記事を読んでくれた方へメッセージをお願いします。 牧「こうやってまた4人で音楽を作れたことで、とてもバンドが強くなれたと感じています。今の世界の現状が暗く落ち込む状況だとしても、自分の人生を前に進めてくれるような音楽をこれからも作っていきたいと思っています。だからまた必ずライブでみなさんとお会いしたいと思っていますし、新曲の『アメイジングレース』が、そのときまでのみなさんの力になったらうれしいです」 プリティ「またみんなに音を届けられる日には期待を上回れるように、毎日楽しいことだけを考えて過ごしているので、その日を楽しみにしていてください!きっとよくなるはずの、僕らの未来に賭けてみよう!」 (取材・文=澤井敏夫)

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