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新型コロナで世界秩序崩壊、高まる怒りや不信感-今後の暗いシナリオ

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Bloomberg

(ブルームバーグ): 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界の多くの国や地域に大打撃を与えている中、政治や実業界のリーダーは既に、最悪期が過ぎて落ち着いた後の世界がどのような状況になるか考え始めている。

予想されるシナリオは良くない。政権の崩壊、飢饉(ききん)、経済の破綻、過激派が勢いづくことなどが、新型コロナ後の最も暗いシナリオには含まれる。これらほど劇的ではない見通しも暗い影を帯びている。政治的同盟関係は崩壊しつつあるほか、多数の失業の影響を相殺できるほど景気が速く回復する可能性は低い。

新型コロナの出現前から生じていた亀裂は一段と急速に広がっている。ウイルスの起源や感染への対応を巡る米中の対立は今や、世界景気の回復に寄与する可能性がある貿易合意を脅かしている。いずれ開発されるワクチンの確保を巡り、同盟国の間でも対立が起きている。また、国連の役割が低下している一方で、独裁政権は市民の自由に対する攻撃を強めている。

新型コロナと闘うために各国が一時的に相違点を脇に置くという期待はほぼ消え去った。

センター・フォー・ア・ニュー・アメリカン・セキュリティー(CNAS)のリチャード・フォンテーヌ最高経営責任者(CEO)は、「このパンデミックは世界共通の脅威として想像できるイメージとしては、地球に衝突する小惑星に近い」と指摘。「ただ、これまで有意義な協力が行われていないだけではなく、新型コロナが新たな競争の要因にもなっている」と述べた。

原題:Pandemic Shatters World Order, Sowing Anger and Mistrust in Wake(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

Nick Wadhams

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