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「鬼が出てくる昔話、3つ出てくる?」突然の母の問いかけに、父と娘が出した答えとは【人気マンガの裏側】

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なかまぁる

認知症の父親をもつイラストレーターのあさとひわさんが、日々の出来事を漫画にしました。家族三人で、カフェに立ち寄った時のエピソードです。おしゃれな店内で、三人はどんな会話をするのでしょうか。 【マンガを読む】小川未明…はちがう?

駅の近くのこじゃれたカフェで

「母」、「私」、「父」の三人で出かけた帰り、「父」が「お茶を飲んで帰ろう」と提案しました。駅近くのカフェに入ると、店内はこじゃれた雰囲気。「店が若くて浮くな」と思いながら、店員さんに案内され、席へ向かいます。 一息ついたところで「母」が、切り出しました。「鬼が出てくる昔話って何かしら。3つ出てくる?」。自然食品のお店で、時々クイズが出されるのだそう。「私」が、『桃太郎』と『一寸法師』。『泣いた赤鬼』は昔話じゃないか」と答えると、「あれは『ひろすけ童話』か」と話にのってきた「父」。「母」が「『泣いた赤鬼』はいかにも東北の人の話よね。おくゆかしさがね」と返すと、「父」は頷きます。思いがけず、ここ数カ月で一番の団らんでした。

鬼からはじまった家族の会話

耳が遠くなった父親が、この日は、がやがやした店内でも会話に自然と入ってこられたようです。あさとさんに話を聞きました。 「父は、普通の声で話しかけて聞こえる時もあれば、いまいち届かない時もあります。認知症の症状の出かたにも波があり、会話にムラがあるので、家族三人でひとつの話題で盛り上がるのは久しぶりのことでした。なんの気なしに『泣いた赤鬼』とつぶやいたら、父と母の両方からすぐ反応が返ってきたのでとても新鮮でした。ふたりが『泣いた赤鬼』にそんなに思い入れがあったとは……」 あさと ひわ 埼玉県生まれ、東京都在住のイラストレーター。数年前、父が認知症になりました。その出来事をもとにマンガを描いています。重くなりがちな話題かもしれないですが、気楽に読んでもらえたら嬉しいです。好きなものはおやつ、昼寝、野鳥。

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