新型コロナ感染リスクレベル 熊本県、厳戒警報を維持
熊本県は23日、県内の新型コロナウイルス感染リスクレベル(6段階)について、最上位のレベル5(厳戒警報)を維持すると発表した。感染状況は前週からほぼ横ばいで「非常に高い水準を維持しており、注視が必要」とした。 15~21日の新規感染者は前週比4人減の183人。感染経路不明は16人増の57人となり、経路不明が占める割合は9・2ポイント増の31・1%となった。 新規感染者では、熊本市が過去最多の124人で全体の67・8%。このうち58人はクラスター(感染者集団)が相次ぐ市中心部の飲食店関連の感染者だった。八代保健所管内(八代郡市)は、小学校でのクラスター発生や職場・家庭内の感染により過去最多の23人。 県と熊本市の合同専門家会議座長の原田信志熊本大学長は「経路不明の感染者が持続的に増加しており、強い警戒が必要だ」とのコメントを出した。 県は、感染が流行している県外からの年末年始の帰省自粛や不要不急の移動自粛を要請している。23日現在の対象は東京、大阪、広島、岡山、高知、神奈川、京都、愛知、埼玉、北海道、兵庫の11都道府県。(内田裕之)