北関東で雪 水戸・宇都宮で初雪を観測 平年より10日以上早く
今日12月5日(土)、茨城県の水戸地方気象台と栃木県の宇都宮地方気象台は、それぞれ初雪を観測したと発表しました(自動観測による)。 水戸では平年より15日早く昨年より1日早い観測、宇都宮では平年より10日早く昨年より16日早い観測です。
雨か雪かは機械判定
北関東では今日未明から雨雲がかかり始め、水戸や宇都宮でも気温が2℃前後まで下がっていて、湿度は70%前後でした。これにより、機械による自動判定で「みぞれまたは雪」と解析された模様です。 みぞれは「雨と雪が混在して降る降水」のことを指すため、初雪の定義にあてはまります。 ウェザーニュースアプリのユーザーからの投稿では、群馬県北部や栃木県北部などから雪の報告が届いていました。水戸や宇都宮の周辺では、目視では雪片の判別が難しい状況だったとみられます。
気温と湿度の相関で雪を判別
一部を除く全国の地方気象台・測候所では、今年2月3日までに目視観測が自動化されました。職員による屋外の監視をやめ、機械判定としたわけです。これにより「初雪」の観測も自動判別になっています。 自動観測では、降水があった場合の降水種別(雨、雪、みぞれ)を気温と湿度の観測値から判別する方法がとられています。同じ気温でも湿度が低いほど雨ではなく雪になりやすいという知見によるものです。 気象庁によると、従来の目視による観測では連続的な観測に限界がありましたが、自動観測になると24時間常時監視が出来るため、「初雪」の時期は早くなる傾向とのことです。なお平年値は自動観測用の平年値に更新されています。
平野部では積雪の心配なし
今日の関東周辺は、南海上の低気圧の影響で雨や雪の降っているところがあります。 ただ、上空の寒気はさほど強くなく、地上付近の冷気も解消傾向のため、このあとは市街地で雪やみぞれの降るところはあまりない予想です。平野部では積雪の心配はありません。
ウェザーニュース