名古屋グランパス・MF菊地泰智、古巣・鳥栖戦へ特別な思いもホーム最終戦「チームが勝てればいい」
名古屋グランパスは30日、ホーム最終戦(長良川競技場)の鳥栖戦に臨む。今夏、鳥栖から完全移籍で加入したMF菊地泰智(25)は、プロ初の古巣戦での勝利を誓った。29日は、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。 菊地は2022年、流経大から鳥栖入り。夏までの2年半で80試合に出場、まさにプロとして成長したチームだ。鳥栖の特長といえるのが、フィールド選手のように広いエリアでボールを操り、攻撃に参加するGK朴一圭。「どんな試合でも得点したい」という菊地にとって、最後の番人となる。 シュートストップにも秀でた守護神。「ゴール前のとこで力みすぎず、余裕を持ってプレーできたら」と前置きした上で「僕が鳥栖で出ていたときには、ペナルティーエリアの外からは点を取られたイメージがあんまりないので。ミドルシュートが入ったら気持ちいいなと思うけど…」と長考。「勝りたい」と率直にまとめた。
結果を残すことの大きさをあらためて感じたのは、途中出場でプロ初得点を決めた9月18日新潟戦(豊田ス)。「ゴールもそうだし、アシストもそうだけど、目に見える結果を出すことで、ゴール前の質で自分にこれだけ自信がつくんだっていうのは実感できたので。どんなところからでも狙い続けるのは、自分の仕事」と語る。 もちろん、特別な思いを抱く一戦だが、それより優先したいのはホーム最終戦だ。「自分の思いよりも、チームが勝てればいい。相手を見て、しっかりサッカーしたい」。得点、アシスト、そして勝利という結果に貢献する。
中日スポーツ