荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
ラリージャパンに「斬新軽トラ」再登場! 「GRコペン」をサポート
ダイハツと自動車部品メーカーのSPKは、2024年11月21日から愛知県・岐阜県で開催の、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリージャパン2024」に、ダイハツ軽2シーターオープン「コペンGRスポーツ」で参戦しています。 メンテナンスなどの拠点となるサービスパークの「豊田スタジアム」(愛知県豊田市)では、ダイハツ「ハイゼット ジャンボ エクステンド」をサポートカーとして使用しています。一体どんなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ! これがダイハツ「斬新軽トラ」です!(55枚)
ハイゼット ジャンボ エクステンドは、軽トラック「ハイゼット トラック」のうち、キャビン部が延長された「ジャンボ」仕様車をベースに、特別にカスタムされたモデルです。 昨年シーズンの「ラリージャパン2023」でデビューしたもので、荷台には後部に向かってスライドするキャノピーが取り付けられており、荷台部の空間を拡張することが可能。見た目は軽トラックというよりも、軽バンのような立ち姿をしています。 昨年の取材で開発経緯についてダイハツ デザイン部の芝垣 登志男氏に聞いたところ、最初はトランポ(運搬専用車)にするつもりが、ラリー現場で着替えなどのプライベート空間がないことがあり、こうした問題を解決するためだったといいます。 キャノピーの伸びしろは1200mmで、屋根やサイドパネル、テールゲートなど外側のみが「筒」のように伸びて、内部が露出するような形になっています。 キャノピーを展開した内部はパネルバンのようになっており、サイドには縦に開くハッチが備わり、横から荷物を出し入れできるようになっています。 テールゲートにはカーテンが装備され、屋根が伸びた状態で3面全てを下ろすと幕を下ろしたタープテントのように、完全なプライベート空間を確保できます。 このほか、ボディはコペンGRスポーツラリーカーと同じレッドに塗装され、ルーフやフロントフェイスにはブラックとイエローのストライプをあしらたほか、足元にはボルクレーシング「TE37」のブロンズのアルミホイールを装着し、スポーティさをアップ。 ボディサイド下部はブラックで、キャノピーから一体形状になっているサイドカバーを装着しています。 そんなハイゼット ジャンボ エクステンドですが、実は2023年1月開催のカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」で披露され、いちやく注目を浴びたコンセプトカー「ハイゼットトラック ジャンボ エクステンド」が発想元で、これが実車化されたかたちです。 今回のラリージャパン2024では、コペンGRスポーツのパーツが目一杯積まれており、チームにおける運搬車の役割を果たしています。 ダイハツ・SPKの「D-SPORT Racing Team」担当者によると、サービスパーク内でもひときわ目立つ存在だったといい、キャノピーを展開すると周囲の人が立ち止まって見たり、写真を撮られることもあったと話しています。 ※ ※ ※ ちなみにD-SPORT Racing Teamのサービスパーク内には、軽トラックの荷台に設置でき、簡単に店舗運営が可能な「Nibako(ニバコ)」サービスで使用する「荷箱」を設営。 これを展開した状態でテントを組み合わせて、チームの休憩スペースとして活用しています。 ハイゼット ジャンボ エクステンドと荷箱をあわせ、コペンGRスポーツ(55号車・相原泰祐選手/萩野司選手)でJR3クラス3連覇達成をサポートしています。
くるまのニュース編集部