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コータリン&サイバラの黄金コンビが復活 「介護の絵本」を出版 「恨ミシュラン」から28年

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 「死ぬまで取材して仕事をしていたい」と書き記すのは、コラムニストの神足裕司さん。2011年9月、くも膜下出血で倒れ、左半身不随や発語の困難など重い後遺症が残り、最も重い要介護5の認定を受けている。幸い文章を書く力は残り、積極的に執筆活動を続けている。倒れてから5冊目の著書「コータリン&サイバラの介護の絵本」が出版された。(共同通信=中村彰)  神足さんは1984年、当時の花形だったコピーライターなどの横文字職業を戯画化した「金魂巻」で一世を風靡(ふうび)し、92年から漫画家の西原理恵子さんとコンビを組んで週刊誌に連載した、歯に衣(きぬ)着せぬグルメガイド「恨ミシュラン」は累計60万部を超えるヒット作となった。その後も文章はもちろん、テレビやラジオなどでも活躍を続けてきた。黄金コンビとなる西原さんとの本格的なコラボは「恨ミシュラン」以来となる。  「介護の絵本」は老人ホーム検索サイト「みんなの介護」への、17年6月からの連載に加筆修正した。1年間の入院生活を経て、自宅に戻ってからのリハビリに始まり、ケアマネさんやヘルパーさんへの思い、車いす選び、在宅介護の様子、ハワイへの旅行、介護用の乗用車、コロナ禍でのオンラインの活用など、多岐にわたる。

 神足さんと西原さんにビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で個別に話を聞いた。神足さんは言葉を発することが難しいので、事前に質問項目を伝え、妻の明子さんに代読してもらった。  「倒れた直後のことは実はあまり覚えていない。生死の境目をうろうろしていた」と神足さんは振り返る。「思うようにならないことに自暴自棄にもなったが、まだまだやれることがあると気付いた」と仕事への思いを語る。「どうやったら障害者も普通に生きていけるのか取材したい」、こんな思いでコロナ禍の前は積極的に外にも出ていた。  「書く仕事をしていることによって、自分の平静を保ってる」と神足さん。執筆活動を通して社会とつながっていることをかみしめる。「必要とされている証し、生きている証し、といっても、過言ではない」  家族、とりわけ明子さんへの感謝の思いが強い。「彼女がいないと今、ボクは生きていけないんだろうなと思う。神様みたいな存在」とつづる。「死ぬまで取材して仕事をしていたい」ーそれが今の思いだ。

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