「ここが犯人の育った家です」同級生を殺害した女子高生の実家特定…大島てるが目撃した“ヤバすぎる結末”
廃校跡地で2人目の死者が…大島てるが語る「建設中に事故物件化した高級マンションの悲劇」 から続く 【写真】この記事の写真を見る(5枚) 前回は福岡県に焦点を当てて、廃校後に“校庭”と“校舎”で相次いで死者が出た元小学校と、前の入居者が自殺した過去を隠蔽された事故物件を紹介しました。しかし、私が運営する事故物件の情報サイト「 大島てる 」には、ほとんどの人が住みたくないはずなのに、掲載できない物件もあるのです。 それは一体どんな物件なのか――。今回は、ある殺人事件から話を始めましょう。(全2回の2回目/ 前編から続く )
高校1年生の女子生徒が起こした殺人事件
福岡市で歴史ある小学校が廃校になり、大手仲介業者による事故物件の隠蔽が明るみになったその年、西に約100キロ離れた長崎県佐世保市では、高校1年生の女子生徒が自宅マンションで同級生を殺害するという、衝撃的な事件が起きました。 犯人の女子生徒は、殺害後、被害者の首や左手首を切断するなどしており、そうした猟奇的な面にも大きな注目が集まった事件です。 当時、犯行現場となったマンションで、犯人は一人暮らしをしていました。しかし、それは実家から離れた高校に通うため……などといった理由ではありませんでした。母親は事件の前年に病気で亡くなっていましたが、父親は同じ市内の一戸建てに住んでいたからです。
激化した父親へのバッシング
しかし、事件の2ヶ月前に父親は新たな女性と再婚。その父親と離れて暮らすため、犯人はまだ高校1年生だったにもかかわらず、マンションで一人暮らしをしていたのです。 そうした複雑な家庭環境が明らかになるにつれ、「父親の存在が事件の引き金になったのではないか」と分析する専門家も現れ、ネット上では父親へのバッシングのみならず、その個人情報を晒す人まで出てきました。
「大島てる」に投稿された“犯人の実家”
私が運営している「大島てる」は、投稿型のサイトです。「自分が住むマンションで人が亡くなった」「不動産屋から『ここで自殺があった』と告知された」といった確かな情報を書き込んでくれる人たちに支えられている一方で、残念ながらいたずら心や悪意を持って、不正確な情報を書き込む人たちもいます。 かつては未来の日付を書き込んで、「ここから飛び降ります」「ここで死にます」といった、自殺予告を投稿する人もいて、それを見つけてすぐに警察に通報したことも何度かあります。 こうしたケースでは、未来の日付を設定できないようにするなど、今ではシステム上の対策を講じてはいるのですが、投稿段階で全ての情報をチェックするのはやはり難しいというのが正直なところです。 そして佐世保の事件の際も、犯行現場になったマンションではなく、父親が住む一軒家を「事故物件」として書き込む人が現れたのです。