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スポーツドクターが教える、外で遊びづらい現代でも子どもの運動神経を育てる考え方【頭がよくなる運動教室 #22】

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みんなのゴルフダイジェスト

プロ野球セ・パ両リーグでチームドクターとして活躍した吉松俊一氏は「幼少期からの運動が脳の活性化につながる」という。吉松俊一氏とその息子・吉松俊紀氏の共著「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)から、頭のいい子どもを育てるヒントをご紹介。

一畳、二畳のスペースがあれば、オリンピック選手は育つ

現代ほど、子どもを思う存分、外で遊ばせられない時代もありません。日本は子どもひとりあたりの遊び場が、先進国のなかでももっとも狭い国のひとつです。その上に最近は、昔では信じられないような事件や事故も多いせいでしょうか、外で元気よく遊ぶ子どもの姿もなかなか見られなくなりました。そうした傾向は都会だけに限らず、わたしの住む長野県のような地方都市にも広がっています。 かといってスポーツクラブや体操教室のような施設が近所になかったり、金銭面で二の足を踏んだりする親御さんも多いことでしょう。 しかし、嘆いているだけでは、子どもの可能性を親が摘み取ってしまうようなものです。そこで少し視点を変えてみましょう。家のなかは、幼児が思う存分、体を動かせる、つまり運動神経のいい子ども、頭のいい子どもに育てる宝島といっていいほど、環境が整っていることに気がつくはずです。 また、「頭をよくするにはどんなおもちゃを買い与えたらいいのでしょうか?」といったものの、親御さんから多く寄せられる質問です。また、時代の反映でしょう。スマホでできるゲームやコンピュータゲームについて、「やらせてもいいのか?」「やらせるとしたらどのくらいの時間ならいいのか?」という質問も、数多く寄せられています。 さて、そんな質問に対してわたしが答えるのは、 「子どもは遊びの天才です」 というものです。これは、いつの時代も変わらない子どもの特性であり、また頭のいい子を育てるための重要なキーワードです。 子どもにとっては、単におもちゃを買い与えるだけでなく、遊ぶ環境や遊び方のヒントを与えることのほうが大事だと考えます。もちろん、まったくおもちゃを買い与えるな、というのではありません。しかし、必要以上にたくさん買い与えるのは百害あって一利なし、だとは思います。 家のなかには、子どもが才能を開花させる環境が整っています。外で十分に遊べない、スポーツができないと嘆く前に、家のなかで思う存分に体を動かせばいいのです。指導者がいないと不満を口にするのであれば、もっとも身近な大人である家族が、その才能を伸ばしてあげればいいだけのことです。 ところが、そのチャンスを放棄し、子どもの才能の芽を摘み取っているのが、他ならぬ親御さんであることも指摘しておかなければなりません。 というのも、厚生労働省の『第6回21世紀出生児縦断調査』(平成18、19年)によれば、「子どもと一緒にトランプなどおもちゃで遊ぶ」という質問に対し、「していない」と答えた保護者は父親で24.8%、母親で17.4%。また「子どもと一緒に体を動かすなど遊びをする」という質問では、父親の17.1%、母親の23.4%が「していない」と答えています。 また同じ調査では、5歳児で「1日2時間以上テレビを見る」子どもは60.4%(うち3時間以上が29.1%、4時間以上が11%)、やはり5歳児で「コンピュータゲームを1時間以上やる」子どもは約10%に上ります。親にかわってテレビやコンピュータが「子守り」をしている実態が浮き彫りになってきました。 インターネットやスマホの普及により、こうした傾向がさらに強まっていることは間違いありません。 具体的にどんな運動をさせるか考える前に、まずは幼児期に、子どもと一緒に過ごす時間を少しでも増やすことから考えましょう。 「頭がよくなる運動教室 オリンピック子育て論」(ゴルフダイジェスト社)より。

みんなのゴルフダイジェスト編集部

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