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増田大輝、和田康士朗、佐野皓大…足で魅せる“ジョーカー”たち

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自慢のスピードで代走の切り札として存在感を発揮する韋駄天たち。育成からはい上がった、3人の走り屋たちから目を離すな!

“神走塁”で窮地を救った新スペシャリスト

・増田大輝(巨人)  塁上でゲームを支配した。7月19日のDeNA戦(横浜)は、開幕1カ月のベストゲームに挙げる声も多い。立役者は最終回に代走で出番を与えられた増田大輝だ。1点を追う9回一死で、坂本勇人が内野安打で出塁すると、原辰徳監督はすかさず「代走・増田大」を告げる。50メートル5秒9を誇る韋駄天は、まず二盗を成功させると、次のプレーが真骨頂。「2アウトで、2ストライク。ストライクゾーンに入った瞬間に、もうスタートを切りました」。二死から丸佳浩が一、二塁間深くへゴロを打ち返すと、一気に三塁を蹴って、ヘッドスライディングで本塁へ。クロスプレーでリクエストになったが、捕手よりわずかに先に左手が本塁ベースをかすめていた。  9回で相手マウンドにはハマの守護神・山崎康晃。絶体絶命の状況で、増田大の足が、試合を振り出しに戻した瞬間だった。直後に岡本和真が決勝2ランを放ったが、若き四番は「ヒーローは僕じゃなくて増田さん」と最敬礼し、原監督も「価値から言ったら(決勝弾と)同格」と、“神走塁”と紙面を飾った足に大賛辞を送った。  もともと守備、走塁面にセンスと度胸、高い技術が光っていたが、昨季、外野守備走塁コーチを務めていた鈴木尚広氏の指導を仰ぎ、能力は一段と洗練されていった。盗塁技術も向上させており、一軍デビューの昨季はチームトップの15盗塁。今季はここまで10回盗塁を企図し、8盗塁を成功させ、スーパーサブながら、リーグトップの座を争っている。

塁上で相手をかく乱! 新幕張の韋駄天

・和田康士朗(ロッテ)  塁上にいるだけで、相手バッテリーをかく乱させる。僅差の試合終盤。勝負どころで代走で登場すれば、投手は幾度もけん制を投じていく。  50メートル5秒8の俊足を武器に支配下登録を勝ち取り、ソフトバンクとの開幕戦(PayPayドーム)で初出場。場面は1点を追う9回での代走で、二盗を決めて同点劇を演出した。以降も出場11試合はすべて代走だ。自らの生きる道であり、チームに欠かせぬ“足”という戦力。だから研究も怠らない。「けん制で絶対にアウトになれない」と投手のけん制速度に応じてリード幅を変え、リード時に右足つま先を二塁ベースに向けるのは日本ハム・西川遥輝の動きから学んだことだ。  今季はここまで5盗塁(企図数6)。井口資仁監督が「今年のチームは終盤に追いつける」と話す根拠は研究熱心な“切り札”の存在にほかならない。

赤丸急上昇! Bのスピードスター

・佐野皓大(オリックス) 「一塁からのリード幅は13足分です」  迷わず答えるのは次塁を狙う意識の高さからだ。試合終盤に代走で出場して果敢にスチール。リーグ3位の7盗塁をマークも、スタメンはわずか1試合と、自慢の足で働き場を得ている。もとは投手で入団も野手転向を機に育成選手も経験した苦労人は「いつかは盗塁王を獲りたい」と言うが、今季は代走だけでもタイトル争いに参戦中で7盗塁を決め、失敗はゼロだ。  目標は着実に近づいている。 写真=BBM

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