競輪選手が先輩選手から性的関係強要 初弁論で女性「日常生活も困難に」 神戸地裁
競輪の男性選手から性的関係を強要されたなどとして、選手だった女性側が男性や日本競輪選手会、競輪を統括する公益財団法人「JKA」を相手取り、計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、神戸地裁(渡部佳寿子裁判長)であった。 【写真】会見を開き「心が見えないナイフで刺されているくらい苦しい」と話した女性競輪選手 女性は意見陳述で、「事件のせいで競輪選手として最大限のパフォーマンスを発揮できる精神状態ではなくなり、日常生活も困難になった。被告を許すことなど到底できない」と訴えた。被告側は請求棄却を求めた。 訴状によると、女性は令和3年10月31日、宴席で当時40代の男性選手からキスをされたほか、性的関係を強要された上、口外しないよう脅されるなどしたという。女性は心身に不調が生じ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、躁鬱、睡眠障害などの診断を受けた。