【J1広島】広島でサッカーをする誰かにとっての『あこがれの選手』に。20歳のMF・越道草太が語った地元への思い
サンフレッチェ広島ユースからトップ昇格を果たし、プロの道へ足を踏み入れた越道草太。プロ2年目の今季は出場機会も増え、サポーターからの期待もますます高まっている。広島生まれ・広島育ちの新星が、地元クラブでプレーすることへの思いを語った。(全3回・第3回) 【写真】広島の日本人選手では佐藤寿人以来となる二桁得点をマークした大橋祐紀 ーデビュー戦となった2023シーズンJ1第2節の新潟戦では、1-2とリードされていた後半アディショナルタイムに途中出場しました。 「あの状況で出るとは思わなかったので驚きました。爪痕を残したかったですが、めちゃくちゃ緊張して、ふくらはぎがパンパンに張っていましたね。正直、1年目は試合に出られないかな、どこかでチャンスをもらえれば、と思っていましたが、早く出させてもらって意識が変わりました」 ーその後は先発出場の機会も増えました。コンディションのつくり方、試合への入り方などは少しずつ分かってきましたか。 「そうですね。最初はスタートから120パーセントのパワーで、どんどんいこうという気持ちでした。それも大事ですが、今季は少し力を抜いて、リラックスして試合に入ることも意識しています」 ー昨季は先発に定着した時期もありましたが、終盤はメンバー外になることが増えました。今季も先発の時期を経て、(取材時点で)控えになっています。昨季の経験を踏まえて、より出場機会を増やしていくためには何が必要だと思いますか。 「ゴール、アシストなどの結果も必要ですが、一番大事なのは、チームの勝利のためにどれだけ戦えるか、走れるかだと思います。自分はサイドの選手なので、相手に走り負けず、何度でも前のスペースに飛び出していくことが必要です」 ー地元の広島でプロとしてプレーすることに、どんな思いを抱いていますか。 「いま自分のプレーを見てくれている子どもたちに、かっこいいと思ってもらえるプレーをしなければいけないと思っています。小さい頃の自分がそうだったように、誰かにとっての 『あこがれの選手』になりたいです。エディオンピースウイング広島は、サンフレッチェの歴史を築いてきた方々の努力で完成した大事なスタジアム。このスタジアムに関わってくださったみなさんへの感謝の気持ちと責任感を持って、ピッチに立っています」 ー最後に、越道選手の活躍に期待しているサンフレッチェファミリーのみなさんへ、メッセージをお願いします。 「もっとゴールやアシストなどの結果を残して、チームの勝利に貢献したいです。タイトルを取るために、これまで以上に頑張るので、応援よろしくお願いします!」 越道草太(こしみち・そうた) 2004年4月3日生、広島県出身 ポジション・MF広島ユースー広島(2023年~) 中学時代から広島Jrユースに所属し、2023年、トップチーム昇格内定を勝ち取る。足立修強化部長(当時)からは「高校年代トップクラスのサイドプレーヤー」と高い評価を受けた。同年2月のホーム開幕戦でプロ初出場、2024年5月の名古屋戦でプロ初ゴールをマーク。突破力に加え、高精度のクロスを武器にスタメン出場機会を徐々に増やしている広島の新星だ。
広島アスリートマガジン編集部