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看護師へ罵声…“コロナ差別”が深刻に。医療現場に生の声を聞いた

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女子SPA!

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による医療崩壊が危惧される中、最前線に立つ医療従事者への感謝や応援の声が全国から挙がっています。しかしその一方で、医師や看護師に対する差別的言動も相次いで報告される事態となっています。  医療の現場で今まさに仕事をしている、2名の看護師に電話取材で話を聞きました。

病院がコロナ患者を受け入れると聞いて、泣き出した看護師も

 看護師として働く河本さん(仮名)が勤める総合病院では、コロナ患者の受け入れを行っています。院内では“コロナ病棟”として隔離体制を取り、一般病棟との接点がないように配慮されていますが、当初は職員のあいだでも混乱があったといいます。 「コロナ患者を受け入れると聞いて、泣き出す看護師もいました。また、コロナ病棟の医師や看護師は医局や食堂といった職員の共用部を使わないでほしいとの声も上がり、医療に携わる者でも、コロナの前では理性が働かなくなるのかと驚きました」  コロナ病棟の薬剤師が医局への出入りを拒まれたり、コロナ病棟から元の持ち場へ戻った看護師が「患者に近づかないで」と医師から言われるなど、院内でもコロナ病棟勤務が警戒される場面もあったといいます。  知識があるはずの医療従事者でさえ冷静さを失う状況から、一般の人が不安を感じるのも無理はないと理解を示す河本さんですが、「どこもクラスターを出さないように厳戒態勢を敷いているので、医師や看護師が感染するというのは本当にまれなこと」といいます。  実際、河本さんが勤める病院では、新患や急患はすべてコロナの可能性を念頭に置いて対応し、コロナ病棟の職員は防護服やシールドなどで完全防備。さらにそれらの取り扱いにも細心の注意を払うなど、感染対策は徹底しているといいます。また、家族と同居の職員はホテル通勤が認められているそうです。 「防護服を正しく扱っていれば、マスクのみでスーパーへ買い物に行くよりもはるかに感染リスクは低くなります。なので、コロナ患者を診る=感染リスクが高いわけではないんです。それに、感染症リスクがあるのはコロナだけではありませんよね。結核などほかの感染症を診ている医師や看護師もいます。コロナに対してはほかの感染症以上に注意を払っていますので、医療従事者がウイルスを院外にまき散らすといったことはまずありません」  最前線でコロナ患者に接するからこそ、私たち一般人とは比較にならない対策と態勢で日々治療にあたってくれているのです。

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