【神宮大会】初出場・広島商が決勝進出 敦賀気比を延長11回の激闘の末に破る エース大宗は10回を184球の熱投 11回は徳永が締める
■第55回記念 明治神宮野球大会 高校の部 準決勝 広島商(広島)11ー9敦賀気比(福井) 延長11回タイブレーク(23日 神宮球場) 神宮大会初出場の広島商は敦賀気比を延長11回タイブレークの末に破り、決勝進出を決めた。25日の決勝は横浜(神奈川)と対戦する。延長10回からタイブレークは無死一・二塁で始まる。8ー8で迎えた延長11回に先発のエース・大宗和響(2年)は犠打を決めれず空振り三振、代打・永谷歩夢(2年)も空振り三振するが小田健登(2年)がライト前にタイムリー、相手投手のボークに西村銀士(2年)の遊ゴロが失策を誘い、11ー8と勝ち越す。11回は2番手左腕・徳永啓人(2年)がマウンドへ上がり先頭打者に四球を与え無死満塁とし押し出し四球で1点を失うが後続を抑えた。大宗は10回を投げ184球、11安打、8四死球、9奪三振の8失点(自責点2)で熱投を見せた。 広島商は22日の2回戦で東海大札幌に創部125年目で神宮大会初勝利を挙げていた。 先発の背番号「1」のエース右腕・大宗和響(2年)は4回まで2安打5四死球と制球を乱すが要所を締め得点を与えない。 大宗は5回は三者凡退、6回は味方の失策が出るも好守もあり無失点に抑える。7回に2安打を浴び1死一・三塁とするが相手の本盗を防ぎ、後続も打ち取った。 先攻の広島商打線は2回、相手の失策から1死二塁すると6番・片岡亮祐(2年)が右中間にタイムリースリーベース、続く正田亮祐(2年)がライトへタイムリーを飛ばし2点を先制。 3回の攻撃では1死二塁から3番・三田桂慎(1年)がレフトへタイムリー、2死後に菅太一(2年)がライト線にタイムリーツーベースを飛ばし4ー0とする。 5回の攻撃では2死から三田が四球、続く名越貴徳(1年)がセンターへのタイムリースリーベースを弾き返し、5ー0と突き放していた。 だが大宗は8回に4本の安打を浴び3点を失い、9回はさらに2死二・三塁の同点のピンチを招く味方の失策で5ー5の同点の追いつかれていた。 広島商は10回、先頭・織田健登(2年)がレフトへタイムリーを飛ばす勝ち越す。さらに西村銀士(2年)がセーフティバント内安打で無死満塁から三田桂慎(1年)が押し出し四球、さらに菅太一(2年)の三ゴロ間に1点を加え、8ー5とした。だが先発のエース大沼和響(2年)は10回裏もマウンドへ上がり1死を取るも2本のタイムリーに犠飛を許し8ー8と再び同点に追いつかれていた。